7月と8月の学級担任実務をチェック!
7月・8月の学級担任実務をまとめました。子供たちも教師も有意義な夏休みを迎えられるように、確認しておきましょう。
執筆/神奈川県公立小学校教諭・源 憲
目次
①一学期のふり返り
子供自身のふり返り
がんばったことを子供自身が実感できるようにします。
各々がふり返りカードで確認したり、学級目標と照らし合わせて学級全体で話し合ったりするとよいでしょう。
教師のふり返り
年間指導計画に基づいたり、子供たちのふり返りを参考にしたりしながら、一学期の指導をふり返ります。また、教科などの時数管理もしておきましょう。
一学期のふり返りを生かし、必要に応じて二学期以降の指導計画も見直します。
②通知表の作成
学校全体で、通知表作成・確認・配付までの流れが示されることもあるので確認します。
評価資料の整理・確認
学習してきた教科、単元ごとの評価資料を基に、これまでの総括として評価をします。
学年に複数の学級がある場合は、日頃から学年間で相談や確認をし、評価規準に基づいて評価していきましょう。
所見の記入
一人ひとりのがんばりや成長が伝わるように、具体的な言葉で書きましょう。そのためには、日頃から子供たちの様子をメモしておき、それを基に記入できるとよいでしょう。
内容の最終確認
管理職に確認してもらうことはもちろんですが、誤字脱字や不適切な内容がないかを複数の目で確認します。
最後は、子供たち一人ひとりを思い浮かべながら、もう一度自分で読み返しましょう。
通知表の渡し方
一学期の学習や生活でどんなことをがんばったか、通知表に書いてある内容を端的に子供に伝えながら渡すとよいでしょう。また、確実に持ち帰り、保護者に渡すことや夏休み明けに提出することなども確認しましょう。
③夏休みの事前指導
夏休みの生活指導
安全に規則正しく過ごすために、子供たちが基本的な生活習慣や安全・防犯について意識できるようにしましょう。
夏休みの課題・自由研究の紹介
子供たち自身が、何をしたらよいかが分かるように説明します。また、学年だよりや学級だよりにも明記し、保護者にしっかりと伝わるようにしておきましょう。
④夏休みに向けての教室環境整備
子供の荷物整理
長期休業に入る前には、原則として私物はすべて持ち帰るようにします。いつ、何を持ち帰るか、計画を示して声をかけましょう。
作品の返却
保護者が子供のがんばりや成長を確認できる大切なものです。コメントやサインを入れて返却しましょう。
作品や掲示物の教室環境
返却しない掲示物は夏休み前に外し、日焼けや破損を防ぎましょう。
⑤教師の夏休み
夏休みを利用して行われるさまざまな研修会に積極的に参加したり、教師自身もしっかりと休養をとったりするなどして、二学期も教師自身が元気に臨めるようにしましょう。
イラスト/佐藤雅枝
『教育技術 小一小二』2020年7/8月号より