子供のやる気を引き出すグッズ3つ教えます
子供たちの緊張感がなくなってきたと感じる時、教師自身も自分の気持ちをリフレッシュしたい時に効果的! 子供や教師の気分を変え、子供たちのやる気を引き出すグッズを紹介します。
執筆/東京都公立小学校主任教諭・小田友美
目次
子供のがんばりを視覚化する「ビー玉貯金」
毎日子供たちをほめてあげたいと思っても、どうしてもよくない点ばかり目に留まり、指導してしまいがちです。しかし、ごみを拾ったり、一人でいる子に声をかけて遊びに誘ったりなど、些細なことでも、見かけたらすぐに声かけをしてほめるべきです。
私は、みんなががんばっていると感じた時にビー玉を貯めています。きちんとチャイム着席できたり、全員が発言したり、何かできたことがあればその都度、みんなの前でビー玉を一つずつ入れ物に入れます。
「ビー玉が貯まったらお楽しみ会を開こうね」などと子供たちのモチベーションになる目標を決めておくとよいでしょう。入れ物は百円ショップにもいろいろなものが売っていますが、ビー玉が貯まっていくのが分かる、透明な容器がおすすめです。
「なんでもボックス」
余りのお手紙・折り紙・色紙・塗り絵・お休みの人への手紙など、学校ではさまざまなペーパー類があります。これらのペーパーを管理するためには、何をどこに入れるのか明確にするために、それぞれのペーパーを整理できるボックスが一つあると何かをするときに、子供たちがさっと動けます。
ロッカーや棚の上などに置いておくと、みんなが使いやすいでしょう。また、用途別の入れ物は、宿題の提出時などでも使えます。
「万能ネームプレート」
子供の名前が書かれた「ネームプレート」は便利です。自分の机に貼っておいたり、給食当番のときに担当するものに貼ったり、自分の考えを示すときに黒板に貼ったりと、使い方はいろいろです。
授業では、小さなホワイトボードを二つ用意し、全員分のネームプレートを片方のホワイトボードに集めます。発言したらネームプレートをもう片方のボードに移し、発言した人を視覚化します。
全員が発言したら一つビー玉を貯めたり、マグネット式のスマイルくんを貯めたりという工夫もできます。
学年が上がるにつれ、子供たちの発言が少なくなりがちですが、上手にアイデアグッズを使い、発言しようという意欲を引き出しましょう。
イラスト/山本郁子
『教育技術 小三小四』2020年6月号より