係活動を活性化させる「5分間係発表」

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子供たちが全然係活動をしない…、そんな悩みを解決できる「5分間係発表」。 毎日5分間の時間を設けるだけで、係活動の様子がガラリと変わりますよ。

執筆/東京都公立小学校主任教諭・佐藤あすか

係活動を活性化させる「5分間係発表」

「係活動していない」 そんなお悩みを解決!

係活動についてよく耳にする悩みが、「係は決めたものの、子供たちが全然係活動をしない…」「係っていつ活動させればよいのか分からない…」というもの。そしてその状態が続くと、いつの間にか係はあってないような状態に…。

そんなお悩みを解決できるのが、「5分間係発表」。

毎日、たった5分間の時間を設けるだけで、学級の係活動の様子がガラリと変わります。そして子供たちは「係、大好き!」「係、楽しい!」「もっとやりたい!」に変わっていきます。

係活動をやらない子供たち
矢印
しっかり係活動をする子たち

「5分間係発表」は、いつやるの?

ずばり、「給食の時間」です。「朝の会」や「帰りの会」で行ってもよいのですが、もともとの時間が短いため、十分に時間をとってあげられないことも多いと思います。

そこで、たっぷり時間がある「給食の時間」を活用します。

それでは具体的に、給食の時間を使った「5分間係発表」のやり方を見ていきましょう。

「係活動5分間発表」を実際にやってみよう!

①発表の順番をあらかじめ決めておく。

決めた順番は札にして、見やすい所にかけておきます。毎日その札をめくっていくので、子供たちは「今日は○○係の発表の日だ!」と意識できます。

カードリングでまとめた順番札
カードリングでまとめた順番札

②給食の時間になったら、「今日、発表する係の子たち」は、一番に給食を取りに行く。机に戻ったらすぐに食べ始める。

給食の時間

給食当番などがかぶってしまった場合は、その日だけ誰かに当番を交代してもらうようにします。

③みんなの配膳が終わり、全体で「いただきます」をしたら、「今日、発表する係の子たち」は教室の後ろ(配膳台がない側)に行く。

④タイマーを5分間にセットし、「よーい、スタート」で発表を始める。

「5分間係発表」

発表する係の子たち以外は、「5分間係発表」のときだけは、係の子のほうを向きます。そしてこの時間だけは、「もぐもぐタイム」とし、発表を聞きながら静かに食べます。

⑤終了のタイマーが鳴ったら発表を終える。

終わりのあいさつをして、係の子たちは席に戻ります。他のみんなは、机をもとの形(班の形など)に戻します。

⑥明日発表する係の予告をする。

札を1枚めくって翌日の係を発表します。

札を1枚めくって翌日の係を発表する。

「明日の係」を伝える役は、日直など、子供がやってもよいですし、先生が担当してもOKです。

「5分間係発表」では、 こんなことができる!

「発表」にこだわる必要はありません。5分間の使い方は自由です。

調べてきたことについての発表

  • クイズ係の発表です。クイズを出します。第一問は○○○○○。もう一度くり返します。第一問は○○○○○。
  • 生き物紹介係です。今日は世界の恐ろしい生き物を紹介します。
  • 新聞係です。壁に貼ってあった新聞のクイズの答えと正解者を発表します。

アンケートをとる

  • 遊び係です。今度の遊び、何がしたいですか?(紙とえんぴつを持参して、みんなからの意見をメモする)
  • 新聞係です。どんな内容の新聞が読みたいですか?

自分たちの係からの連絡

  • スポーツ大好き係です。係のアンケートBOXと紙を教室の後ろに置きました。好きなスポーツを書いて入れてください。
  • 昆虫観察係です。今こんな活動を進めています。楽しみにしていてください。

係のお悩みをみんなに相談する

  • どんな活動をしてよいか悩んでいます。どんなことをしたらよいと思いますか?
  • アンケートBOXを置いたのに、誰も入れてくれません。協力してください。

「5分間」の使い道は無限大! 最初からうまくいくことはありません。きっと、始めたばかりの頃は、この「5分間」をうまく使うことができず、なんだかぐだぐだな5分になってしまうこともあるかもしれません。けれど続けていくことで、絶対に変わります。発表する側が慣れていくことはもちろん、聞く側のみんなも変わってきます。「自分たちがやるときもみんなが聞いてくれるのだから、自分もちゃんと聞こう!」という気持ちが生まれてくるからです。

もちろんしっかりと給食指導をすることも大切です。「『もぐもぐタイム』は発表を聞きながらしっかり食べる時間」「係の子は、落ち着いて、歩いて後ろに移動する」「おかわりは発表が終わってから順番に」など、ルールは事前に指導しましょう。

係活動は、続けていくことで子供たちが絶対に変わってきます。

「次の係発表、何しようかな?」「今度みんなにこのアンケートとるんだ! どんな意見が出るかな!」「次の係が楽しみだなあ」、子供たちからこんな声が聞こえるようになる頃には、きっとクラスの係活動はとても活発になっていますよ。

こんな係もおもしろい! 中学年におすすめの係の例

ベスト3係
みんなにアンケートをとり、ベスト3形式で紹介する。

クラス新聞係
クラスの出来事を一枚新聞に書き、壁に貼っていく。

読み聞かせ係
短い絵本の読み聞かせをする。

イラスト/山本郁子

『教育技術 小三小四』2020年6月号より

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