荒れの兆候チェックリストでクラスのトラブルを見逃さない!
クラスの生活に慣れ、トラブルが多くなる6月。荒れる兆候を見逃さずに、事前に防ぐ対策を講じていきましょう。”ありがちな荒れの兆候”チェックリスト付きです。
執筆/東京都公立小学校主任教諭・佐々木陽子
目次
じわじわ訪れる学級の変化
クラスの生活に慣れてくる6月は、ルールや決まりを守ることなどに気が緩んでいきます。
特に中学年は、仲よしのグループも結束が強まり、自分たちだけで秘密をもったり、敵をつくったりして、クラスの雰囲気を乱すこともあります。
学習もつまらなく感じてしまったり、何となくやる気がなかったりと、さまざまな場面で荒れの兆候が見られることもあります。
大きなトラブルに発展する前にアンテナを張り、事前に防ぐ対策を講じていきましょう。
荒れの兆候、事前チェック!
荒れの兆候チェックリスト
- 床にゴミや落とし物があっても誰も気が付かない。気付いていても拾わない。
- 机の位置がずれている、椅子が出しっぱなしの状態が続く。
- 休み時間なのに、使用した教科書やノートが机の上に出しっぱなしになる。次の学習の準備ができていない。
- 休み時間から学習の切り替えができない。始業時刻になっても教室に戻ってこない。
- 遅刻する子が増える。
- ヒソヒソ話が多くなる。
- 当番や係の仕事をよくサボるようになる。
- 朝からクラスが騒がしい。
- 忘れ物をする子が増える。
- 喧嘩が増える。
- 言葉遣いが悪くなる。
- 担任の叱る怖さが通じない。
- 担任が教室に入ってきてもあいさつをしない。
- 担任の顔を見ようともしない。
- 担任に対して反抗的な言葉を小さな声で呟く。
- 陰で悪口を書いた手紙を交換する。
- 平気で嘘をつくようになる。
これくらいは気にしなくても大丈夫ではないかと思うこともあります。しかしクラスの荒れは、担任が気付かず、放っておくとどんどん大きくなる怖さがあります。もう一度、学習規律の確認をしたり、こまめに注意を促したりして、乱れがちな心を整えてあげましょう。
イラスト/山本郁子
『教育技術 小三小四』2020年6月号より