6年生が中心となって自主的に実践するクラブ活動の指導
クラブ活動は、異学年が集まり、共通の興味・関心を追及していく自主的、実践的な活動です。子供の創意工夫を最大限生かしましょう。
執筆/福岡県公立小学校教諭・吉田 卓
目次
クラブ活動で育てる資質・能力
クラブ活動においても、育むべき資質・能力を意識して、適切な指導をすることが大切です。
- 同好の仲間と興味、関心を追究することのよさや意義を理解する。
- 活動に必要なことを理解し、活動の仕方を身につける。
クラブ活動の進め方
6年生が下級生に働きかけ、自分たちで楽しいクラブを創り、運営します。クラブの編成から成立まで子供たちに委ねてみましょう。
- クラブの組織づくりと計画や運営
- クラブを楽しむ活動
- クラブの成果の発表
クラブ活動をより楽しく豊かなものにするために、PDCAのサイクルで活動を進めるように指導します。
クラブの組織づくりと計画や運営
事前に6年生だけでグループ編成を行い、クラブアピール(第1回クラブ活動におけるクラブ編成)へ向けた準備をします。
6年生のクラブ希望調査
目的、内容、成立の条件を確認し、6年生の希望調査を行います。
6年生のグループ編成
部長などの役割分担を行い、クラブアピールの計画を話し合います。
アピールの準備
ポスターに目的、内容、計画、よさをまとめ、練習します。
リハーサル
クラブアピールのリハーサルを行い、最終チェックをします。
第1回クラブ活動(クラブ編成)
次回の準備
6年生が年間を見通した活動内容と、役割分担などの組織の原案をつくります。
第2回クラブ活動
全員で年間計画、活動内容、役割分担を話し合って決めます。また、簡単な活動の後、運営面や人間関係の視点から振り返りを行わせます。
クラブを楽しむ活動
毎回のクラブ活動を振り返り、振り返りの結果を次のクラブ活動に生かすことができるように、PDCAのサイクルを適切に指導します。
クラブの成果の発表会
部長を中心にクラブ発表会を計画し、3年生のクラブ見学に合わせて活動内容を紹介します。
6年生はクラブを運営してきた達成感を味わい、4、5年生は活動の意義を感じ、3年生は来年度への期待感を高められるようにしましょう。
イラスト/高橋正輝、北澤良枝
『教育技術 小五小六』2020年4/5月号より