規律を乱す子にどう対応する?【4年3組学級経営物語4】

5月①「仲間づくり」にレッツ・トライだ!
文/濱川昌人(よりよい学級経営を考える大阪教師の会)
絵/伊原シゲカツ
4年3組担任の新任教師・渡来勉先生……通称「トライだ先生」の学級経営ストーリー。主人公の渡来先生は、学年主任イワオジの“教師力”に憧れ、ゆめ先生の“ダメ出し”に反省する日々。失敗に挫けず、今日も子どもたちのために頑張るぞ…。今月は、「仲間づくり」にレッツ・トライだ!
目次
<登場人物>

主人公。教職1年目。教師になる熱意に燃えて、西華小学校に赴任。 やる気とパワーは人一倍あるものの、時には突っ走り過ぎるのが玉にキズ。しばしば飛び出す口癖から「トライだ先生」と 呼ばれるようになる。4年3組担任。

教職20 年の経験豊富な学年主任。4年1組担任。一見いかついが、 温かく見守りながら的確なアドバイスをしてくれ、 頼れる存在。ジャグリングなど意外な特技も。

教職3年目。4年2組担任。新採のトライ先生を励ましつつも一 歩リード。きまじめな性格で、ドライな印象を与えてしまうことも。音楽好きでピアノが得意。
4年3組の〝風雲児”
「電車では静かに…。盛りあがっちゃダメ!」
葵ゆめ先生の怒りが、渡来勉先生を直撃!
今日は、自然豊かな緑地公園への遠足。
電車を乗り継ぎ、ようやく駅に到着。トイレ休憩のため、駅構内で学年全員が待機中です。
「それに、マリには…」
車中マナーを猛反省中の渡来先生から、ポツンと座る女の子に葵先生の視線が移動。
「特に厳しい指導がいるわね!」
握りしめた自分の右拳を、なぜかジーッとにらむマリ。
渡来先生は、今朝の出来事を思い出しました。そして、深いため息をつきました。