三学期のとっておき!モジュール学習ミニネタアイデア集

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コロナ禍の中で迎える2021年、三学期の「モジュール学習」に使えるとっておきのミニネタを紹介します。 集中力が持続する楽しい実践がたくさん!

執筆/東京都公立小学校教諭・佐々木陽子

三学期のとっておき!モジュール学習ミニネタアイデア集

一年生

モジュール学習では、例えば45分の授業を15分のモジュールに分けて、その三つを集めて1回分の授業としてカウントします。この15分という短時間に子供たちの集中力を発揮させます。

特に一年生は、長い時間、集中しながら学習を進めていくのは難しいものです。だからこそ短い時間の中で反復学習を続けていき、どの子も楽しく学習ができるとよいですよね。

定番の計算練習や聴写、リズム遊びもちょっとした工夫で、楽しいモジュール学習になります。誰でもやる気になるモジュール学習を進めていきましょう。

国語

楽しい文章問題で聴写

先生が読んだ文章を書き写す聴写を行います。一年生が入学から学んできた「ひらがな」「カタカナ」「漢字」も使います。

漢字10問テストなどと同じく、問題に番号を付けて、子供が見通しをもって学習を進めることができるようにします。オンライン学習でも簡単に行うことができます。

準備するもの

◎答えを書くノートやプリント

やり方

例えば……

きょう、大すきなサッカーをしてあそびました。

このように文章を書いてほしい場合は、

「きょう」「てん」「だいすきな」漢字を使うかも〜「サッカーをして」カタカナを使うかも〜「あそびました」「まる」

と読みます。言葉を区切って読んであげることで子供は、文が書きやすくなります。

また、習った漢字やカタカナがある場合は、「使います」と指示するのではなく、「使うかも〜」と子供に考えさせるようにすると自分で判断します。

問題文は、先生の休みの過ごし方やはやりの話題などを入れると、子供のテンションが上がり、進んで取り組むようになります。

算数「10の合成・分解」

10本の指を使ったゲームで遊ぼう!

10までの数の合成や分解を習熟しておくことは、この先のたし算やひき算の素地となります。特に10の合成・分解は、10以上の数のたし算やひき算の計算の基礎となる大事な学習です。

ブロックやおはじきなどで操作活動を通して、10の構成を理解させてから、指を使った10の補数を考えさせます。

10本の指を使った簡単なゲームです。何も準備がいらないので、学校でも家庭でも気軽に遊びながら日常的に取り組むことができるのでおすすめです。

繰り返しゲームを行っていくことで、10 の補数の理解が深まります。

やり方

ICT機器を活用して、見やすいテレビの画面に教師の両手を映して問題を出します。

ICT機器を活用して、見やすいテレビの画面に教師の両手を映して問題を出す

10本の指のうち、隠れている指の数を子供たちが当てます。子供は、声は出さないで、自分の指で答え(隠れている指の本数)を表します。

次に、二人組の子供同士でゲームをしていきます。ここに子供たちが大好きなじゃんけんを取り入れます。

じゃんけんで勝った人は、「隠れている指は、何本でしょうか?」と問題を出します。

負けた人は、指で10の補数を答えます。

じゃんけんをすることでゲームの楽しさがアップし、繰り返しゲームに取り組むことができます。

保護者会や学年・学級便りなどで紹介して、いろいろな場面で行い、スムーズに10の構成が習熟するようにしましょう。

音楽「リズム遊び」

リズムにのって表現しよう!

簡単なリズムパターンは、手拍子や楽器を使って演奏してきていると思います。身近な言葉を「タン・タン・タン・ウン」のリズムフレーズにのせて楽しむ活動です。

やり方

先生からお題を出します。このお題も「食べ物」「色」「名前」「乗り物」など、いろいろな仲間でお題が出せるので、飽きずに楽しく取り組めます。

例えば……

3文字の名前の食べ物

いちご、たまご、ぱいん、さんま、すいかなど、3文字の食べ物を子供たちに発言させて黒板に書いていきます。この時点でほぼ全員がやる気満々で発言します。

いちご、たまご、ぱいん、さんま、すいかなど、3文字の食べ物を子供たちに発言させて黒板に書いていく

「タン・タン・タン」と手拍子をしながら「と・ま・と」と先生が言います。子供たちは先生と手拍子だけ一緒にやります。「タン・タン・タン」のところが食べ物である場合は、子供たちは「ウン」と声に出します。

「タン・タン・タン」のところが食べ物ではない場合は、子供たちは「ブー」と声に出して間違っていることをアピールします。

と・ま・と

ウン

つ・く・え

ブー

やり方を理解したうえで、「タン・タン・タン・ウン」のリズムフレーズにのせて、黒板に書いた食べ物を次々に言っていきます。

「い・ち・ご・ウン」
「た・ま・ご・ウン」
「ぱ・い・ん・ウン」
「さ・ん・ま・ウン」
「す・い・か・ウン」
「きゃ・べ・つ・ウン」
「ぱ・す・た・ウン」

ある程度の食べ物を出したところで、

ぱ・ん・つ

ブー

ここでクラスにどっと笑いが広がります。「先生、パンツは食べ物ではありません」と子供たちが口々に言い出します。ときどき仲間ではない言葉を入れると、楽しく活動することができます。

二年生

二年生も一年生と同じく、集中力が長続きする発達段階ではないの時間を区切ってモジュール学習を進めていくと、子供たちのやる気アップにつながります。

国語

「速読」をやろう!

音読は、正しく、はっきり、すらすらと読むのが目標です。音読を宿題にしているクラスも多いでしょうし、通常の学習の中でも全員で声を揃えて読む一斉読みや、教師が一文を読んだ後に子供たちがそれに倣って読む追いかけ読みなどをしているかと思います。

モジュール学習では、音読の中でも「速読」をおすすめします。日々同じ音読をしていてもマンネリ化して、子供たちのやる気がダウンしてしまいます。速読をすることでシャキッとした空気が流れるようにしましょう。

やり方

軽快なスピードで読み進めていきますが、読み進めていくうちに読むところが分からなくなったり、文を読み飛ばして読んだりすることがあります。

事前に「人差し指で文を一文字一文字指差しをしながら読んでいいよ」「速く読み進めたいからと、文を飛ばしてインチキ読みする子はいないよね」と話をしておくと、スムーズに速読がスタートできます。

一つの単元を速読で〇回読むなど、何をどこまで取り組むのかを明確に指示しておきます。また、速読は個人差が出て、速く読む子供もいれば、ゆっくり読む子供もいます。早めに読み終えた子供は、クラス全員が読み終えるまで黙読をしておくなどの流れも確認しておきましょう。

算数「かけ算」

かけ算九九のビンゴゲーム

ビンゴゲームをしながら、楽しくかけ算九九を唱えることができます。

準備するもの

◎3×3マスのシートもしくはノート

やり方

1から9の段の中からビンゴゲームで使う段を一つ選びます。例えば、担任から「3の段の答えを書きます」と指示を出します。

子供たちは、9マスの中に3の段の答えを自由に書き込みます。クラス全員が書き終わったら、端の席から順番に、一つ選んだ3の段の式と答えを唱えていきます。

縦、横、斜めのどれかが1列揃ったらビンゴで勝ちです。3の段のビンゴが終わったら、次に書く段を指示します。

かけ算九九のビンゴゲーム

慣れてきたら、レベルアップです。

準備するもの

◎5×5マスのシートもしくはノート

やり方

25マスの中に1から81までの好きな数字を書きます。クラス全員が書き終わったら、一人ずつ順番に九九の式(なんの段でもOK)と答えを唱えていきます。縦、横、斜めのどれかが1列揃ったらビンゴで勝ちです。

クラス全員でかけ算九九のビンゴゲームを楽しむことで、学級全体が明るい雰囲気になります。

体育

「一文字体操」を楽しもう!

体育館や校庭など広い場所で、大の字になって寝っ転がって行う活動です。先生が一文字のお題を出し、子供たちは寝っ転がった状態でその文字を表現します。

よく出すお題

◎ 数字…0・1・2・6・7・8・9
◎ 漢字…大・一・十・土・七
◎ ひらがな…ひ・つ・く・の
◎ カタカナ…ト・コ・ロ・イ・オ・ク・ノ・ワなど

やり方

床の上に大の字になって寝ます。先生が1分数えるので目を閉じて深呼吸します。「1、2、3、4、5……60」で、1分になったら目を開けて、一文字体操がスタートします「一つ目、漢字の大、大好きの大、大きいの大です」と先生がお題を出したら、寝っ転がったまま大の字を表現します。「二つ目、ひらがなのつ、つくしのつ、机のつです」……とお題を次々に出していきます。

一文字体操
「つ」の表現の一例。手や足がきれいに伸びているなど、よいところはたくさんほめましょう。

個々の柔軟性により、文字がうまく表せたり、難しかったりしますが、子供たちはうまく表現できていると自信満々でやっています。ですから、「上手にできたね」と、たくさんほめてあげましょう!

イラスト/浅羽ピピ・横井智美

『教育技術 小一小二』2021年1月号より

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