残菜ゼロ!子供たちに給食を楽しくモリモリ食べてもらう工夫【動画】
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小学校の教師のみなさん、残菜で悩んでいませんか? 子供によって食べられる量を調整しながら、残食や好き嫌いを減らそうと、日々いろいろな工夫をして給食指導されていると思います。そこで今回は、子供たちに食事の楽しさを伝えながら「残菜をゼロにする」実践的な工夫について佐々木陽子先生がシェアします。
目次
給食指導、食育の工夫あれこれ
先生たちは、子供たちが給食を残さず楽しく食べるためにいろいろ工夫をして指導に当たっていると思います。
たとえば、「モグモグタイム」というのを設定して静かに集中して食べたり、多め少なめを聞いて食べる量の調節をしてあげたり、また食べ物の本の読み聞かせをしたり、給食指導をしながら、食を通じて命の大切さなどを伝えていると思います。
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残菜ゼロには「先生のデリバリーサービス♫」が一番!
さまざまな実践の中で、一番効果的に子供たちが「残さず、楽しく」食べられるなぁ、と思った指導=給食の残菜をゼロにする方法は、私たち教員が『デリバリー』することです! 食缶を持って一人ひとりに配って回ることが、残菜をゼロにする一番の近道です。
しかし、これも楽しくやらないと、子供たちは手を挙げてくれません⋯!!
そこで私は、たとえば中華料理が出てきたときには「ニイハオ!」「チュウカスープアルヨ! イラナイカイ?」と、その国の言葉などを使いながら配っています。
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イタリア料理が出てきたときには「ボンジョ〜ルノ!」と言って、「ピザ、おいしいよ」と声をかけて配るなどの工夫をすると、子供も楽しくなって「先生、くださ〜い!」と手を挙げてくれます!
ぜひ、その国やお店やさんの言葉を取り入れながら楽しくやってみてください。

食べる時間は減るけれど⋯先生もありがたくいただきましょう!
ただ一つ、困ったことがあります。
私たち先生は配って回るので自分の食べる時間が減ってしまい、よく言われる「教師の早食い」の問題が⋯⋯!!
結果的にそうなってしまうのですが、たくさんの食材や料理を毎日食べられることや、美味しい給食が食べられることはとても幸せです。
教師のみなさんも、感謝していただきましょうね!(味わう時間は限られますが⋯!)

食事の時間が楽しいと、食が進んでモリモリ食べられますし、美味しそうに食べる友達を見て、苦手だった食べ物にチャレンジしてみようかな?という気持ちも湧いてきそうですね! 先生の食べる時間は減ってしまいますが、子供たちと一緒に楽しみながらトライしてみませんか?
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小学校教諭。著書に『クラスがまとまる!小学1年生学級づくりのコツ』(ナツメ社)、『子どもの心をガッチリつかむ!とっておきの教室トーク&学級経営ネタ60』(明治図書出版)ほか。一児の母。