小2算数 くり返して定着!かけ算・筆算・図形おもしろ学習ゲーム

算数の学習で大切なことは、一度学んだことをくり返し復習し、しっかり定着させること。2年生の算数では、とくに「かけ算九九」の習得にくり返しが重要です。そこで今回は2年生がくり返して楽しく学べる、算数の学習ゲーム集を紹介します。

執筆/慶應義塾横浜初等部教諭・前田健太

写真AC

たし算・ひき算の筆算
「筆算バトル」

2人で対戦ゲームをするなかで、何度も計算練習をすることになります。さらに相手に勝つために、数をどのように置いていけばよいのかを考えることは、ただの計算練習をするよりも一歩進んだ発展的な思考を促します。

 [ゲームの手順]  
① 1〜9の数カードと筆算シートを2セット用意する。

② シャッフルした数カードを裏返し、交互に自分の数カードから1枚めくる。めくったカードを、自分の好きな□に置く。

③ それぞれ4回カードを引き、すべての□が埋まったら、答えを求める。2人の答えを比べて、数が大きいほうの勝ち。

 ※ひき算は、小さい数ー大きい数 となり、計算できなくなったら、その時点で負け。

筆算バトルのワークシート
子供1「「次は9を出すぞ」子供2「6よ」子供1「がーん。1だ」」子供2「やった勝ちね」

「一番小さい答え」「答えが50に近い」など条件を変えても楽しめます。

かけ算「かけ算しりとり」

2年生の算数と言えば、誰もが思い浮かべるのが「かけ算九九」です。「かけ算九九」と言えば、 カードのようなものが渡され、 順読み、逆読みなどを段ごとにクリアしていくものが多く行われていますが、もっと楽しくかけ算の習熟ができるゲームを2つ紹介します。

[ゲームの手順]
① 一人が好きなかけ算九九を唱える。

② 前の人が唱えたかけ算九九の一の位の数字を使って、次の人が好きなかけ算九九を唱える。

③ 一の位の数字が「0」や「5」になったら負け。

例:2×7=14 → 4 ×9=36→ 6×9=54→ 4×……

母親「ママから行くよ。6×8=48」子供「次は8の段だな。8×3=24」

「0」や「5」になったら、負けになることを最初は伝えずに、行ってみて子供たちに考えさせるのもよいでしょう。0を言うと、どんどん0が続いてしまいますし、5の場合は、5の段が続いてしまうことになります。

また、同じ答えが出たら負けにすると、難易度が上がって盛り上がります。

かけ算「かけ算おみくじ」

[ゲームの手順]
① 好きなかけ算九九をノートに書く。

② ①で書いたかけ算九九の、かけられる数とかける数にそれぞれ1をたして、答えを求める。

③ ①と②の答えを比べて、10増えたらあたり。

クリックすると別ウィンドウで開きます

外れてしまった子は 「もう一度やりたい 」と言うはずですので、もう一度行います。そして、あたりになる①のかけ算九九の式を並べてみると、何か面白いことが見えてきます。

それを利用して、今度は「12増えるとあたり」など、ルールを変えてみると、仕組みが見えているのかの確認にもなります。②でかけられる数とかける数を2増やしても、面白いです。発見的な学習につながります。

長方形と正方形「正方形を探せ!」

[ゲームの手順]
① ノートやプリントなどに、等間隔に点を並べて適当なサイズの正方形を描く。

② ①で描いた点を四つの頂点にもつ正方形が何個あるのかを探す。

③ なるべく多く見付けられた人の勝ち。

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子供たちは、ななめの正方形がなかなか見えません。結果を出すときは、見付けた数が少ない子から始め、最後に一番多い子に発表させましょう。教室に「あ~!」が響くはずです。

イラスト/高橋正輝

『教育技術小一小二』2020年10月号より

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