小1体育「体つくりの運動遊び」指導アイデア

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多様な動きをつくる運動遊び

楽しみ② いろいろな遊び方を工夫して遊ぼう

子供たちがそれぞれの動きに慣れてきたら、経験した動きを基に工夫した遊びを提示していきましょう。同じような動きでも、条件を変えることで難易度が上がります。「もっと人数を増やしてみたい」「こんな姿勢でやってみよう」など子供から出た条件で、みんなで動いてみるのもよいでしょう。また、経験した動きを簡単なルールでゲーム 化することで、挑戦意欲がかきたてられたり、楽しく活動ができ意欲が持続したりするでしょう。ペアやグループなど仲間と関わる活動を取り入れて、友達と一緒に遊ぶおもしろさを味わったり、友達のよい動きに気付いたりできるようにしましょう。

条件を変えた運動遊び

○変化させる条件のポイントとして、用具・方向・姿勢・数・時間・距離・高さ
などがあります。それぞれの条件を変えてみたり、条件を組み合わせたりして、楽しく動きを広げましょう。

用具
子ども「くるんと回って棒をキャッチするよ」
新聞紙を縦に丸めた棒
方向
「今度は内側を向いて、立つよ。せーの!」
姿勢
子ども「横になったままで、ボールを投げてみよう」「仰向けでくぐるのは、難しいな」
数(人数)
「二人を引っ張るのは、力がいるなぁ」「10人にチャレンジしてみよう。立てるかな?」

○「上手だね!」「こうするとうまくいくと思うよ!」など、友達に声をかけている子をほめたり、みんなに紹介したりするなど、安心して自分の思いや考えを伝え、楽しく運動できるような雰囲気づくりも大切です。

ゲーム化した運動遊び

引っ張りリレー
子ども「どっちが速いか、勝負だ」
フープ転がしリレー
子ども「倒さないように、ガンバレ~」
動物歩きすごろく
子ども「何マス、進めるかな?」「カエルみたいにジャンプするよ」「体じゃんけんで勝ったら、次に進めるよ」

○勝ち負けを意識しすぎたり、楽しく遊ぶことに夢中になってきたりすると、動き方が雑になってしまうことがあります。ねらいとする動きが経験できるように、動きのこつを意識できるような言葉をかけしましょう。

〇ねらいにせまるためのポイント
条件の変化やゲーム化など、楽しい活動になるような仕掛けの中に、教師が意図した動きが身に付くような場面があることが大切です。また、運動遊びに苦手を感じている子供や、支援を必要とする子供には、距離や用具を変えた易しい場を用意したり、進行方向を示したり、補助したりなどの配慮も考えられます。
なかなか動きのこつがつかめない子供には、互いの動きを見合い、よい動きを見付けて共有する時間や、よい動きをみんなで真似て確認する時間を設定することも重要です。教師がしっかりとねらいをもち、子供が夢中になって運動遊びに取り組む結果として、動きのレパートリーを増やしていけるような授業づくりを心がけましょう

教育課程調査官からのアドバイス

国立教育政策研究所教育課程調査官 高田彬成

体ほぐしの運動遊びは、技能の習得をねらいの一つにしている他領域とは異なり、運動して汗が出たり心臓の鼓動が激しくなったりすることや、運動して心も体もすっきりすること、友達と仲よく協力すると、運動がもっと楽しくなること等を実感できるように、教師の言葉がけを意識的に行いながら指導することが大切です。

多様な動きをつくる運動遊びは、体のバランスをとったり移動したりする動きや、用具を操作したり力試しをしたりする動きを意図的に育む運動遊びを通して、いろいろな動きを総合的に身に付けることをねらいとします。

技能の向上を直接のねらいとするものではありませんが、それぞれのねらいに合った動きが正確にできるようになると、楽しさが増してきます。進んで運動遊びに取り組む子、ぎこちない動きから滑らかな動きになった子、一つの動きから発展した動きに広がった子などを見逃さず、「上手だね」「おもしろそうだね」など大いに褒め、「体育って楽しいな」という気持ちをさらに膨らませましょう。

イラスト/栗原清

『小一教育技術』2018年5月号

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