究極の自学ノート指導で「学びは楽しい」を子どもに刷り込む

興味を持ったこと、好きなことを調べてノートにまとめる「自学」。このたび発刊された『小学生の究極の自学ノート図鑑』(小学館)が話題になっています。「究極」にこだわった自学ノートとは!? その真意を著者である自学指導の達人「森セン」こと関西学院初等部教諭・森川正樹先生にお話を伺いました。

第1回「めざせ、究極!自学ノートコンテスト」では、応募作品を募集しています。締め切りは2020年9月30日。応募の詳細はこちらから ⇒ めざせ、究極! 第1回「自学ノートコンテスト」募集のおしらせ
目次
「学び」を「遊び」に進めていける子供は最強
―コロナ明けに教育の在り方が変わる部分もあるかと思います。自学についてはどうでしょう。
森川 今回、コロナにより自宅学習を余儀なくされました。その際に、「学びを止めない」というスタンスをすぐにとれたのは、「自分の学びのスタイル」をもっていた子たちです。
「自学」は「自分の好きなことを追求してノート見開き2ページにまとめる」という学習スタイルで、「学ぶことは楽しい」という実感を体に刷り込ませていきます。そうすれば、今後再び学びが家庭学習やオンライン中心になったときにも、学びを止めないで生活することができるのです。
「学び」を「遊び」のように進めていける子どもは最強です。

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何に対しても「当事者意識」をもつことが大切
―「自学ノート」形式の学習の良い点とは?
森川 子どもたち各々がスキルとして、「学びをまとめるフォーマットをもつ」ということですね。ノートの見開きという制限された範囲の中で、ポイントを絞ってまとめていくスキルは大切です。また、その中に「自分の考え」を書かせるようにするので、常に「事象+自分の考え」という思考になります。それが、あらゆる物事に対して当事者意識をもつ態度を育むのです。
この「当事者意識」こそ、あらゆる学習に対して必要な〈学びのカラダ(構え)〉です。
―「自学」と学校教育はどのように連携するのですか。
森川 「自学ノート」に楽しみながら学びをまとめていける素地が身に付けば、学校で学んだことを自学ノートにまとめていくことができます。「今日の国語のお勉強を自学ノートにまとめなさい」と伝えます。子どもたちは自分なりのまとめ方で、学びを固定させることができます。