発表に挑戦できる学級の雰囲気づくり5ステップ【動画】

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髙橋朋彦の「トモチャンネル」
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千葉県公立小学校教諭

髙橋朋彦

クラスの子供たちが積極的に発表するためには、子供が「発表するのは心地よい」と感じる雰囲気が教室にあることが大切。そうなるために、教師はどのように導いてあげればよいのでしょうか。教育技術本誌でもおなじみのトモ先生こと髙橋朋彦先生が、「発表できる学級の雰囲気」をつくる5つのステップをシェアします!

発表しづらい雰囲気を払拭するには

学級の実態によっては、「発表がしづらい雰囲気」…、あるのではないでしょうか。

その大きな原因の一つは、「発表したが間違えてしまった」という、痛みを伴う経験です。

そこで、子供たちに、「発表することは心地いい」と感じてもらうことが必要です。

子供が、

「発表ってこれだけでいいの?」」

「発表ってこれだけでいいの?」なんて思ってくれたらしめたもの。

今回は、「学級が発表できる雰囲気になるための5つのステップ」の紹介です。

ステップ1 子供が発表の台本を書く

「子供が台本を一つひとつ書く」。

これは、実践している先生も多いのではないでしょうか。

時間がかかりますが、

書くことで学習の振り返りにもjなり定着する

書くことで学習の振り返りになり、定着にもつながります。

慣れてきたらポイントのみを書くようにしてもいいし、台本を無しでできるようにしていってもよいでしょう。

ステップ2 意図的に指名する

この方法は、千葉県の野口芳宏先生が提唱している実践です。

自信をもって発表できるということは、その課題を「理解し、できている」ということ。

本当に力を付けたいのは、手をあげない子のはずですよね。

そこで…

それぞれが書いている台本を見ながら、机間指導をします。

そうすると、

子供の考えていることがわかってくる

それぞれの子供の実態がわかります。

そして、

「最初は発表が得意なAさんに発表してもらって、次にちょっと苦手なBくんに挑戦してもらおう」

といったように、発表の構成を考えながら授業を展開できるのです。

ステップ3 伝え方を工夫する

「『発表しよう』ではなく、『書いてあることを読みましょう』と伝える」!

言葉を変えただけなのですが、

言葉を変えただけではあるが…「あ、読めばいいんだ!」

子供たちはただ「読めばいいんだ」と思えるので、発表に対するハードルがぐんと下がったように感じます。

ステップ4 みんなで拍手をする

相手は嬉しいもの

誰でも、拍手をされるとうれしいものですよね。大人でもそうなのですから、子供だって同じ!

学級のみんなから拍手をしてもらうことで、子供たちが「発表して良かったな」と思えるようにしましょう。

ステップ5 良かったポイントを見える化する

最後のステップは、「良かったポイントを見える化する」。

発表が終わったら、「〇〇さんの話し方は声が上向きで良かったよね」「周りを見ながら話していてよかったよね」など、教師が評価します。

慣れてきたら「〇〇くんの発表はどこが良かった?」など、子供に聞くようにしてもよいでしょう。

そして、

良かったポイントを黒板に書く

出てきた「良かったポイント」を黒板に書き出します。

そのようにしてわかりやすく「見える化」することによって、子供たちのやる気につながっていきます。

また、子供たちに「良い発表とはどんなものか」ということを伝えることもできます。

アレンジしよう!

これらの5つのステップにアレンジを加えてみましょう。

例えば、

隣同士で台本を読み合う
前に人がいると思って読んでみる
  • 隣同士で台本を読み合う
  • 前に聞いている人がいると思って読んでみる

どんどんアレンジして、よりよい実践にしてほしいと思います。


これらのステップを着実に積み重ねていくことによって、発表のハードルは段々と下がっていきます。工夫しながら、子供が楽しく発表できる雰囲気をつくっていきましょう!

髙橋朋彦先生
撮影/田中麻以

髙橋朋彦●1983年千葉県生まれ。第55回わたしの教育記録特別賞を受賞。教育サークル「スイッチオン」「バラスーシ研究会」に所属。共著に『授業の腕をあげるちょこっとスキル』『学級づくりに自信がもてるちょこっとスキル』(共に、明治図書出版)がある。算数と学級経営を中心に研究中。
Twitterアカウントは @tomotomoteacher  https://twitter.com/tomotomoteacher
トモ先生のインスタ https://www.instagram.com/tomotomotea/
トモ先生のnote https://note.com/tomotomo777

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