授業参観にも使える特別編|クリスマス単語と簡単なフレーズで盛り上がろう!【モトヨシ先生のNEWスライドde外国語】小3・小4・小5・小6

パワーポイント教材を映すだけで授業を進められる「モトヨシ先生のNEWスライドde外国語」の番外編! 今回は、学年を問わずに楽しめて、授業参観にも活用できるクリスマス・レッスンの紹介です。本好利彰先生が作成したパワーポイント(スライド)教材1つで、外国語活動の授業をらくらくクオリティアップ! ダウンロードして使えるアクティビティ用カードやワークシート付きで準備も万端です。
執筆/福島県公立小学校教諭・本好利彰
監修/拓殖大学教授・居村啓子
目次
クリスマス単語と簡単なフレーズで盛り上がろう!
さあ、12月がやってきました! 子供たちが心待ちにしているイベントといえば、やっぱりクリスマスですね! 外国語の授業でも、このワクワクするイベントを最大限に活用して、楽しい授業を展開してみませんか?
今回は、クリスマスに関する単語や簡単な英語表現を、カードのやり取りを通して自然と学べる授業をご紹介します。
合言葉はもちろん、“Merry Christmas!”
身近なイベントを通して英語に触れることで、子供たちは45分間、笑顔で活動し、学習内容への興味を深めることができます。クリスマスの特別授業、または、授業参観にも使えるワンポイント・レッスンとして、いかがでしょうか?
では、具体的にどのように進めていくかを紹介します。
〈スライド1〉授業の導入
パワーポイントの〈スライド1〉を提示し、カラフルなブロックで隠されたイラストが何かを児童に尋ねたり、「What’s this?」と質問したりしながら進めます。何のイラストかすぐに推測されないよう、意図的にイラストを隠す工夫を凝らしています。児童は「snowman」とすぐに見破るかもしれませんが、それでは面白くないので、最後は予想外の「アイスクリーム」という楽しいオチにしています(笑)。


〈スライド2〉メインテーマとなるクリスマスの導入へ
オチ(アイスクリーム)を伝えた後、〈スライド2〉を提示します。教師は「Let’s enjoy Christmas lesson today!」と全体に語りかけ、テーマを共有しましょう。ここで「What Christmas present do you want?」などと尋ね、簡単な会話のやり取りをしてみてもよいでしょう。

〈スライド3〉クリスマスの単語の確認をする
メインの活動で扱う単語を児童とやり取りしながら確認していきます。まずは「When is Christmas? What date is Christmas?」と児童に質問しましょう。児童が「December 25th!」などと答えたら、reindeer, Santa, snowman の順でイラストの英語での言い方を確認し、全体で発話する流れで進めていきます。
〈スライド4・5〉クリスマスの歌を歌う


(教師) Now, let’s listen to a fun Christmas song!
YouTubeを流してクリスマスの歌を聞いて、その英語の表現を考えたり、実際に歌ったりしてみましょう。ここで扱う表現は授業後半で児童が実際に発話する英語と意図的にリンクしています。児童がメインの活動を行う前に段階的に表現をインプットしていきます。まずは「聞く」ことを大切に進めていきましょう。
〈スライド7〜13〉クリスマスの単語の確認をする

メインの活動で扱う単語を、全体で発話して確認していきます。
〈スライド13〉で「snowman」を発話する際、児童に「How many parts does a snowman have?」と問いかけます。ここで、雪をかぶった江戸時代の浮世絵や絵図を見せながら、日本のだるまや伝統的な雪だるまはパーツが2つなのに対し、西洋のスノーマンは人(人間)として描かれることが多いという文化的な違いを共有するとよいでしょう。日本と外国との違いに触れることで、児童は目を輝かせて話を聞くはずです。
ここで、YouTubeなどでスノーマンが歩いている映像を見せることで、雪だるまが動く・歩くという事実(作中の設定)に児童は大いに興味を持ち、笑いも生まれることでしょう(スライド19)。
また、人気の映画のキャラクターなどを題材に、彼が「雪だるま」なのか「スノーマン」なのかを、実際にキャラクターの体のパーツを数えさせるなどして考えさせる活動も展開できます。(〈スライド20〉では、映画のキャラクターの代わりに「雪だるま」と「スノーマン」のイラストを用意しています。)
さらに、歌詞に「snowman」が出てくる映画の歌の冒頭を、実際に英語と日本語で聞かせます。英語では「snowman」、日本語では「雪だるま」と訳されていることを提示し、国によって訳し方が変わるという文化的な側面に触れると、児童はより興味を持って話を聞くでしょう。実態に合わせて取捨選択して授業を進めてみてください(スライド21〜22)。
〈スライド24~〉授業のメイン「カードを使ったアクティビティー」の説明をする

活動の大まかな流れは次のようになります。
まず、クリスマスのイラストが描かれたカードを児童に7枚ずつ配ります。
次に、同じイラストのカードを7枚集めたら、先生(教師)またはALTの先生のところに来るように指示します。
先生のところに来た児童は、「Merry Christmas!」と言います。先生はその発話に対して、クリスマスのお楽しみとしてステッカーを与えます。

授業では本来、内的な動機付けをして学習を進めるものですが、今回はクリスマスの特別授業なので、外的な動機付けという形で行います。私の場合は、今回のクリスマスとハロウィンのイベントの授業2回に限り、このような形式を採用しています。
ステッカーをもらった児童は、別の7枚のカードを教師から受け取り、活動に戻ります。教師は、7枚のカードのセットをあらかじめたくさん準備しておく必要があります。
活動中のBGMは、先ほど歌ったクリスマスの曲を流しておくと効果的です。
活動を始める前には、教師とALTでデモンストレーションを行い、その後、教師と代表児童、ALTと代表児童で実際の活動のやり取りを行うと、全体で活動の進め方を共有することができます。
〈スライド26〉では、同じイラストのカードを7枚集める必要があることを児童に伝えます。
(教師) I have seven cards. I have two Santa cards. I have a present card. I have two wreath cards. 何のイラストを集めようかなぁ。
Your goal is to get seven cards of the same item.
(スライドをクリックして7枚の同じイラストのカードを集めるように伝える)
〈スライド27〉は、英語の表現の確認と、カードのやり取りの仕方(カードを受け取ったら、必要ないカードを相手に渡して、カードは常に7枚にしておくこと)などを伝えるために見せます。
この活動は、じゃんけんで勝ったほうのみが「Do you have a [アイテム名]?」などと質問することができます。つまり、カードをもらうチャンスがあります。
まず、実際にスライドを見せます。カードのやり取りはアニメーションで分かりやすく作成してあります。
スライドで説明後、教師とALTでデモンストレーションを行うと効果的です。

【ダウンロード】クリスマスアクティビティカード(12セット分)
(記事の最後でダウンロードできます。)

【ダウンロード】ステッカーコレクションシート
(記事の最後でダウンロードできます。)
〈スライド32・33〉授業の終わり方
授業の終わりにChristmasの歌を全員でもう1度歌うと、「Happy Holidays!」または「Merry Christmas!」と言って素敵な授業の終え方ができると思います。(〈スライド5〉とは別のエンディングの歌を紹介しています。)

この授業を高学年で行う場合は、最後に「書く」活動を取り入れましょう。授業で扱った単語をなぞったり、なぞった単語を発話させたりしてみるとよいでしょう。

【ダウンロード】クリスマス単語の書き取りワークシート
(記事の最後でダウンロードできます。)

居村啓子(いむらけいこ)
拓殖大学外国語学部英米語学科教授。言語学博士。児童図書出版社、児童英語教育機関勤務、立教大学異文化コミュニケーション学部助教、上智大学言語教育研究センター嘱託講師を経て現職。2020年よりNHKラジオ「小学生の基礎英語」講師を務める。研究テーマは「子どもの第二言語習得」、「フレーゾロジー」。

本好利彰(もとよしとしあき)
福島県公立小学校教諭。福島県小学校・中学校・千葉県小学校教諭を歴任。また地区外国語教育推進リーダーを務める。2018年より拓殖大学外国語学部で「小学校英語教育入門」を担当。2021年東京書籍アドバイザー。 2023年より東京書籍の会員制教育情報サイト「東書Eネット」にて実践事例、指導技術などを連載中。
パワーポイント(スライド)ダウンロード
Christmas パッケージ【パワーポイント(33スライド)、アクティビティカード(84枚セット=1回の印刷で12人分のカード作成が可能)、ステッカーコレクションシート、クリスマス単語の書き取りワークシート】
※ステッカー(シール)は含まれません。
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構成/本田有紀子 イラスト・画像/畠山きょうこ・やひろきよみ・横井智美 ・FREEPIK・イラストAC・Mia (Minneapolis Institute of Art)・picryl
