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授業参観のときに心がけるべきこととは?<中高教員の実務>

連載
中高教員の実務

創価大学大学院教職研究科教授

宮崎 猛

文京学院大学名誉教授

小泉博明

授業の資料や学習形態の工夫など授業参観の前には事前準備が大切です。また、本番に向けていつでも他者に見せられる授業づくりを行っておくことが重要です。

編著/小泉博明・宮崎 猛

【特集】中学校・高校教師 実務のすべて#41

来週は初めての授業参観。とても不安です。先輩は “いつもどおりの授業を”というけれど、どんな点に気をつけたらよいのだろう……?

授業参観は、保護者に自分(教師)のことを理解してもらう絶好のチャンスと考えましょう。しかし言うまでもなく、主役は教師ではなく、生徒。講義形式による教師の一方的な授業は避け、どの生徒にもスポットがあたるような授業の内容を考えましょう。

授業参観で心がける4つのポイント

1.授業の資料を用意しよう

授業のねらいが保護者にも理解できるよう、授業の教科書該当ページや配付資料を用意しておきましょう。学習指導案は不要ですが、授業の流れを示した資料なども必要です。教室の入り口に置いておきましょう。なお、参観者が簡単な感想やコメントを書ける用紙があるとよいです。

2.どの生徒にも活躍の場をつくろう

特定の生徒や一部の生徒だけが目立つ授業にならないよう、全員が授業に参加できるような仕掛けをつくりましょう。発問の回数を多くするほか、いろいろな答えが出るような発問の工夫も必要です。なかなか手が挙がらない場合は、教師が指名しましょう。

3.学習形態の工夫をしよう

全体活動だけではなく、グループ別プレゼンテーションなどを取り入れて、生徒全体と個々の生徒の様子の両方が観察できるようにしましょう。

また、「聴く」「話す」「書く」「考える」「作業する」など、メリハリをつけた学習活動をさせることも大切。保護者はわが子の学習活動を期待しています。

4.いろいろな教科を授業参観に

授業参観と保護者会を同日開催したり、授業参観の週を設けたりと、学校では積極的に授業参観を推進しています。また、保護者だけではなく、地域の人々に授業を公開するようにもなっています。教務委員会などを通じて、道徳など、なるべく多くの教科の授業が参観できるような仕組みをつくっていくことも必要です。

授業参観のプラスα

教室の環境整備

ロッカー、机の中、掲示物などを点検しましょう。イタズラ書きが残っているようでは、教師の指導力が問われます。前日の教室整備だけではなく、当日は授業前に教室へ行き、保護者が参観できるスペースはあるか、入り口は入りやすくなっているかなど、教室整備の最終チェックをしましょう。

また、午後の授業では、ゴミ箱などの点検もしておきましょう。汚い教室では、よい授業はできません。

イラスト/タバタノリコ・畠山きょうこ

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