小５体育「体ほぐしの運動【体つくり運動】」指導アイデア

文部科学省教科調査官の監修による、小５体育科の授業案です。１人１台端末を活用した活動のアイデアも紹介します。今回は「体ほぐしの運動【体つくり運動】」の単元を扱います。

執筆／川崎市小学校体育研究会
　　　神奈川県川崎市立小学校総括教諭・壬生直樹
　　　神奈川県川崎市立小学校教諭・中村誠
監修／国立教育政策研究所教育課程調査官・塩見英樹
　　　神奈川県川崎市立小学校校長・渡部伸一

単元名

仲間と一緒に心も体も元気いっぱい！

年間指導計画

単元目標

●知識及び運動
体ほぐしの運動の行い方を理解するとともに、手軽な運動を行い、心と体との関係に気付いたり、仲間と関わり合ったりすることができるようにする。
●思考力、判断力、表現力等
自己の体の状態に応じて、運動の行い方を工夫するとともに、自己や仲間の考えたことを他者に伝えることができるようにする。
●学びに向かう力、人間性等
運動に積極的に取り組み、約束を守り助け合って運動をしたり、仲間の考えや取組を認めたり、場や用具の安全に気を配ったりすることができるようにする。

授業づくりのポイント

①運動の特性

体ほぐしの運動は、手軽な運動を通して、体を動かす楽しさや心地よさを味わい運動好きになるとともに、心と体との関係に気付いたり、仲間と交流したりすることを楽しむ運動です。

②学習のねらい

仲間と豊かに関わり合うための運動を取り入れることで、自己や仲間の心と体の状態に気付いたり、仲間同士の心をほぐしたりしていく学習です。

③子供の取組

運動に苦手意識をもつ子供でも、簡単に取り組むことができる運動から始めたり、それぞれのペースで達成できる活動にしたりすることで、誰もが楽しく、安心して取り組むことができるようにしていくことが大切です。

④指導の手立て

仲間と関わり合う活動では、少人数から始め、少しずつ人数を増やしたり、身体接触が少ないものから徐々に慣れていくようにしたりすることで、自然と仲間同士の心がほぐれたり、体を動かす心地よさを味わったりできるようにしていきます。仲間と豊かに関わったり自己や仲間の心と体の状態に合わせて活動を工夫したりできるような運動を選びましょう。

⑤指導ポイント

体ほぐしの運動を通して、学級の仲間と学習していくことが楽しみになったり、安心したりできるように、明るく柔らかい雰囲気を大切にして進めていきましょう。自己や仲間の心と体の状態への気付きを感じることができる言葉がけや単元構想が大切です。

単元計画（例）

単元の評価規準

イラスト／佐藤雅枝