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教頭が働きやすい環境をつくろう!~教頭の仕事をスムーズに進めるための校長との関わり方~

連載
GKC(がんばれ教頭クラブ)

元山形県公立学校教頭

山田隆弘

教頭(副校長)は学校運営の要であり、日々多岐にわたる業務を担っています。その中でも、校長との協力関係は「働きやすさ」を左右する大きな要素です。校長にもさまざまなリーダーシップのスタイルがあり、その行動傾向をある程度把握しておくと、連携がスムーズになる場合があります。

【連載】がんばれ教頭クラブ

校長との相性は選べない

理想を言えば、「マッチングアプリ」のように校長と教頭を最適に組み合わせる仕組みがあればよいかもしれません。しかし現実には、配置は教育委員会の判断によって決まりますし、自分の好き嫌いよりも、児童たちや職場のみんなのことを優先し、なんとか自分はこの環境に最適化を…と考える方も多いのではないかと思います。
そこで、校長が、どんなスタイルの人なのかを見るところから、最適化を始めてみませんか?
校長のリーダーシップスタイルには、以下のようなタイプが見られることがあります。

将軍型
現場監督型
放任型
保育士型

だいたい、この4タイプに分けられるのではないかと思います。ここからは、タイプ別に具体的な対応のポイントを見ていきます。

将軍型:自分の方針を強く持つワンマンタイプ

特徴

自分のビジョンが明確で、トップダウン型の指示を行う。
「わたしが決める」「わたしの方針でやる」という言い切りが多い。
反論や意見を聞き入れないことがある。

方向性がはっきりしており、それは長所ですが、反対意見を言うときなどは、気をつけないと感情的になったり、聞く耳を持たなくなってしまうことも…。
私が経験した校長の中には「キミは意見を言っていいが、決めるのはわたしだからね」と念を押す方もいらっしゃいました。

対応法

①「聞く力」を鍛える
このタイプの校長は、「自分の話をまずはしっかり聞いてほしい」と考えていることが多いです。反論から入るのではなく、相手の意見を十分に傾聴し、「なるほど、そういうお考えですね」と共感や理解を示すことが重要です。

② 意見は「質問」形式で伝える
正面から反論すると、校長の強引さがさらに強化されてしまう場合があります。そこで、たとえば「〇〇という方法はいかがでしょうか?」といった質問形式を用いると、相手も受け止めやすくなります。

③ 優先順位を明確にする
強いリーダーシップを発揮する校長は、多くの業務指示を出しがちです。しかし、すべてを完璧にこなそうとすると、教頭の負担は急増してしまいます。そこで、「これは最優先で進めます」「こちらは少し検討が必要です」といった具合に、優先順位をはっきりさせ、その旨を丁寧に伝えることが大切です。

現場監督型:指示が多く何でも関与したがる

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