1年の締めくくり みんなで盛り上がろう 子供の心と体を育てる 「折々のレク&ゲーム」#24【低・中学年】
今回のテーマは小1から小4まで楽しめる「1年の締めくくり みんなで盛り上がろう」レク&ゲーム。1年の締めくくりとなる時期に、簡単にでき、みんなで楽しく、仲間を大切にする気持ちが高まるようなレクを紹介します。クラスがまとまり、子供たちが学校に行きたくなる「レク&ゲーム」の連載24回目。レク&ゲームは動画で分かりやすくなっています。
監修/東京都公立小学校指導教諭・岩田純一(THE体育代表)、アップ研究会
授業者/東京都公立小学校指導教諭・岩田純一
目次
レク1 指定しりとり
グループで知恵を絞って、しりとりをしながら絆を深める。
用紙、筆記用具
1 グループ(4人程度)になって座り、グループ内で1番から4番(5人の場合は5番)までの順番を決めます。
2 グループ対抗でしりとりを行います。最初は通常のしりとりを行います。慣れてきたところで、指定したもののしりとりを行います。最初の言葉から指定したものの名前に早くたどり着いたグループが勝ち。
<例> 指定:動物の名前
最初の言葉:しりとり
チーム1…しりとり→リンゴ→ゴリラ
チーム2…しりとり→りか→カメラ→ラクダ
チーム3…しりとり→リス
この場合は「チーム3」の勝ち。
指定①:果物の名前
最初の言葉:学校
※回答例:がっこう→ウリ→リンゴ
指定②:教科の名前
最初の言葉:学校
3 指定しりとりに慣れてきたところで、指定したものを用紙に書き出します。出す個数も教師が決めます。しりとりをしながら、指定の名前を出していきます。
指定③:色の名前を5個
最初の言葉:学校
出した色の名前はメモしておく。
※回答例:がっこう→うし→しろ→ろく→くろ→ろかき→きいろ……
指定④:天気の言い方を4個
最初の言葉:学校
出した天気の名前はメモしておく。
指定⑤:野菜の名前を4個
最初の言葉:学校
出した野菜の名前はメモしておく。
<活動の動画はこちら>
<ポイント&留意点>
子供たちが知っている遊びからスタートして、条件を付けることによって難易度が上がり、仲間と言葉をつなげることで語彙力が増えます。低・中学年の子供の発達段階に合ったゲームです。最初に普通のしりとりをして、「これならできる」と子供たち全員に安心感をもたせるとよいでしょう。「うまくいかなかったり、つなげられなかったりしてもいいんだよ」ということを伝えておくと楽しい気持ちでゲームをすることができます。
レク2 国語辞典ゲーム
文字の頭文字から言葉を想像しながら、友達と楽しくゲームをすることができる。
なし
1 グループ(4人程度)をつくります。
2 最初はグループ内対抗で行います。お題のものを早く言うことができた人の勝ち。
3 慣れてきたところで、グループ対抗にすると盛り上がります。
お題①:ふゆやすみ
●「ふ」が付く学校にあるもの
●「ゆ」が付く食べ物
●「や」が付く遊び
●「す」が付く鳥
●「み」が付く虫
お題②:あいうえおかきくけこ
●「あ」が付く色
●「い」が付く食べ物
●「う」が付く動物
●「え」が付く道具
●「お」が付く遊び
●「か」が付くお菓子
●「き」が付く学校にあるもの
●「く」が付く海の生き物
●「け」が付く虫
●「こ」が付くあいさつ
※お題は学級の実態に合わせて考えましょう。
<活動の動画はこちら>
<ポイント&留意点>
語彙力が増えていく発達段階の子供たちなので、言葉をおもしろく広げていくことができます。お題は、子供たちがすぐに思い付きそうなものから徐々に思い付きにくいものへと難易度を上げていくようにします。うまく答えられたときにはたたえ合い、ほめ合うようにします。逆に、うまく答えられなかったり、間違えたりした子に対して、周りの子供たちの反応が悪くならないように留意します。チーム対抗にする場合はポイント制にするとスピード感があり、何回もトライするチャンスができます。チームを変えながら多くの仲間と交流する場をつくりましょう。
取材・文・撮影・構成/浅原孝子