子どもが突然の転校……担任として寂しさに押しつぶされそうです
「担任をしている子どもが突然転校してしまった」と、20代の男性教諭からの相談が「みん教相談室」へ寄せられました。別れ際の自分の行動にも自信がもてずにいるようです。
これに回答をしたのは、東京書籍のポッドキャスト番組「おしゃべりな理科」でパーソナリティを務める筑波大学附属小学校教諭・辻健先生と、東京都公立小学校教諭・木月里美先生。みん教相談室とのコラボ企画として番組内でも語られたその内容を、記事にまとめました!

目次
Q. 子どもが突然の転校……担任として寂しさに押しつぶされそうです
私は小学3年生の担任をしています。夏休みに入って1週間ほど経った頃、保護者から連絡があり、「明日引っ越しをし、そのまま転校する」と言われました。事前の連絡は全く無し、寝耳に水の状態で、数時間後には児童と保護者が書類を書きに来ました。お見送りをしたら、もう会えないことに改めて気づき、急いで手紙をしたため、「お手紙送ってね」と学校の住所を書いて手渡しました。担任の私に直接の連絡もされず、当日まで知らされなかったこと、これからその子に会えない、夏休みをあけても登校しない寂しさに押しつぶされそうです。私の判断は正しかったのでしょうか、何か他にできたことはあったのでしょうか。
(カボチャ先生・20代男性)
A. 寂しくて、いいんです。カボチャ先生の判断は素晴らしかったと思います!
「カボチャ先生の判断、素晴らしいと思います。とっさの判断で、急いで手紙をしたためて学校の住所を渡して、新しい環境で困った時に頼れる場所を提供したのですから。突然の引っ越しについては誰も責めることはできませんが、そんな中でも、先生が先生として最後にこのような姿を見せられてよかったと思います。その子はまだ3年生とのことなので、今はピンとこないかもしれませんが、大人になったときに先生の優しさや寂しそうな顔を思い出して、その体験がその子を支えてくれると思いますよ。子どもとの別れは寂しいですよね……私たちも、何年経っても慣れることがありません」(辻先生)
「寂しいですよね……私は、カボチャ先生が感じたその寂しさを、クラスの子供たちと共有してもよいのではないかと感じました。お手紙を送るなど、クラス全体でその子のために何かできることを考えることで、クラスの絆が深まるかもしれません。子供たちの中からアイデアが出てくることもあるでしょう。カボチャ先生の行動や気持ちが子供にとっても財産になると思いますよ。寂しさを感じることは自然だし、それを受け入れていいと思います。別れは寂しいものですが、子供たちにもそれぞれこの先の道があって、私たちにもまた新しい出会いがありますからね!」(木月先生)
辻先生と木月先生の回答の全容は、こちらからお聴きいただけます。
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「おしゃべりな理科」by東京書籍
#35【相談回@みん教相談室】突然の転校……教師にできることは?
「みん教相談室」新規受付停止のお知らせ
長い間、この企画を応援してくださり、ありがとうございます。
今後「みん教相談室」は新規のご相談受付を停止し、現在開発中の新たな取り組みの中に、これまで大切にしてきたコンセプトを活かしていきたいと考えております。
ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。