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教室で子どもの物がなくなった時に教師はどうすべき?【ぬまっち流】

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国立大学法人東京学芸大学附属世田谷小学校教諭

沼田晶弘

斬新な授業で、子どものやる気をグングン引き出すカリスマ教師「ぬまっち」こと、沼田晶弘先生が、先生のお悩みに答えてくれます。
今回のテーマは、「ものがなくなる」「手が出てしまう」などの学校でありがちなネガティブな状況を、教師の声かけでポジティブな学びに変えていく方法を伝授します!

沼田晶弘先生
沼田晶弘先生 写真/下重修

トラブルに対し、あえてポジティブな声かけをする

友達とのトラブルや、嫌な出来事など、一見ネガティブに思えるようなことでも、叱ったり、否定するのではなく、意図的にポジティブな対応をすることで、より効果的な指導ができることがあります。

例えば、学校でありがちな「物がなくなりました」というトラブル。持ってきたはずのものがなくなった時、多くの場合は、どこかに落としてしまったり、他の荷物の中に紛れてしまっていたりするのですが、「誰かが隠したのではないか」といった疑いがかかると、途端にネガティブな出来事となってしまいます。

ボクのクラスでは、「うちのクラスに、人のものを隠すような子はいないでしょ?」と言って、その前提で、子どもたちが楽しみながらそのトラブルを解決するような工夫をします。

まず、子どもたちが好きな探偵もののドラマの音楽をかけて、「今からみんなは探偵です。Aさんの手袋がどこにあるのか、探偵になったつもりで推理しましょう」と声をかけ、Aさんから明るく事情聴取します。

「なくなったのは、いつ、どこだと考えられますか?」
「特徴は?」
「最後の目撃情報は?」

など、情報を集め、みんなで捜索会議をし、今度は「踊る大捜査線」のテーマに合わせて、捜索開始。発見されたら、発見された合図であるRPGゲーム「ファイナルファンタジー」の『勝利のファンファーレ』を流し、捜索終了。

なくしてしまった子には、「見つかってよかったね。でも次は気を付けようね」とひとこと伝えれば、ネガティブな気持ちをもつことなく、素直にその指摘を受け止めてくれるでしょう。

ネガティブな感情との上手な向き合い方を教える

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