【相談募集中】担任以外に子供が相談できる窓口が設置。担任としてはやりにくさしかない
みん教相談室に寄せられたのは、「子供向けの悩み相談窓口」が設置されることになり、担任としてやりづらさを感じているという先生からの投稿。ここでは、元公立小学校校長で、学校法人八王子学園なかよし幼稚園園長・創価大学教育学部非常勤講師の清水弘美先生からの回答をシェアします。
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Q.子供が担任以外に相談できる窓口が設置される予定。担任としては、やりづらさしか感じません
小学校教諭です。来年度、子供向けにお悩み相談窓口がメールで設置されます。それは、担任でない先生に相談してもいいという窓口で、生徒指導主任が受け付けし、相談内容を最終的には担任に伝えるようです。今年度、自分のクラスだけいじめの疑いのためこのアンケートをやりました。子供が担任から離れていくのが分かりました。生徒指導部は子供の心を軽くしてあげたいと言いますが、担任はやりにくいです。知らないところで学級経営に関わる話をされるので。
(猫パンチ先生・50代女性)
A.利用して助け合うことで「楽になろう」という心持ちで受け入れてみては
猫パンチ先生は責任感の強い方で、何でも自分で頑張ってこられたのでしょうね。子供が担任以外の人に相談できるシステムはこれから多くの学校で取り入れられる方向です。
みんなで子どもを見ることで、担任の負担も子どもの相談ハードルも下げようというシステムですが、まだ始まったばかりで、相談者が自分のクラスから出たら、担任として恥ずかしいという意識が残るのは事実です。
始まったばかりの今、早速体験できたことを生かして、猫パンチ先生が具体的に困ったことをあげてみましょう。現実の困りごとが分かれば改善もできます。新しいシステムを不安に思うだけでなく、みんなで助け合うという考え方を進めて、どの学級の担任も恥じる必要はないという共通理解ができれば抵抗感もなくなります。客観的に学級経営を見直すチャンスにもなります。利用して楽になろうという姿勢を積極的に見せていくベテランの姿が、学校をよりよく変えていけると思いますよ。
みん教相談室では、現場をよく知る教育技術協力者の先生や、各部門の専門家の方が、教育現場で日々奮闘する相談者様のお悩みに答えてくれています。ぜひ、お気軽にご相談ください。