小6らくらくUnit 7「My Best Memory」⑤【モトヨシ先生のスライドde外国語】

連載
モトヨシ先生のスライドde外国語(活動)~パワポで楽しくらくらくICT授業

パワーポイント教材を映すだけで授業を進められる「モトヨシ先生のスライドde外国語」。今回は、NEW HORIZON Elementary English Course 6 Unit 7「My Best Memory ~小学校の思い出のアルバムを紹介し合おう」第5時(小学校の思い出を友だちに伝えよう)の授業案です。本好利彰先生が作成したパワーポイント(スライド)教材1つで、外国語活動の授業をらくらくクオリティアップ!

執筆/福島県公立小学校教諭・本好利彰
監修/拓殖大学教授・居村啓子

スライドは学級の実態に合わせて修正して使いましょう

小学6年生の「NEW HORIZON Elementary English Course 6」のUnit 7「My Best Memory ~小学校の思い出のアルバムを紹介し合おう」全8時の5時目の授業の流れです。本時も、私が作成したパワーポイント(スライド)を使った授業を紹介します。学級の実態に合わせて修正し、活用してください。

パワーポイント(スライド)を使った授業の進め方

この記事の最後で、パワーポイントのファイルをダウンロードできるようになっています。必要な教師の発話やイラスト、音源などを挿入してあり、この資料を使うことで1時間の授業を行うことができるように作成してあります。このスライドを活用して、クリックしながら授業を進めてみてください。
パワポダウンロードへボタン

  • クリックでスライドを進めるだけで、スムーズに授業を行えます。
  • デジタル教科書を使用する場合は、パワーポイントから切り替えてください。

目標と授業の流れ

単元のゴール
小学校生活の思い出を伝え合おう。
○本時の目標
小学校の思い出を友だちに伝えよう。

単元の評価規準(クリックすると各領域の評価規準が表示されます)

【聞くこと】
●知識・技能
〈知識〉

My best memory is ~. We went ~. We saw ~. I enjoyed ~. およびその関連語句などについて、理解している。
〈技能〉
小学校生活の思い出などについて、聞き取る技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
相手のことをよく知るために、小学校生活の思い出などについて、短い話の概要を捉えている。
●主体的に学習に取り組む態度
相手のことをよく知るために、小学校生活の思い出などについて、短い話の概要を捉えようとしている。
外国語の背景にある文化に対する理解を深めるために、海外の国について、短い話の概要を捉えようとしている。

【読むこと】
●知識・技能
〈知識〉
小学校生活の思い出などについて、簡単な語句や基本的な表現を理解している。
〈技能〉
小学校生活の思い出などについて、書かれた英文を理解する技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
自分のことを伝え、相手のことをよく知るために、小学校生活の思い出などについて、書かれた簡単な語句や基本的な表現の意味が分かり、声に出して読んでいる。
●主体的に学習に取り組む態度
自分のことを伝え、相手のことをよく知るために、小学校生活の思い出などについて、書かれた簡単な語句や基本的な表現の意味を分かろうとし、声に出して読もうとしている。

【話すこと】
●知識・技能
〈知識〉

My best memory is ~. We went ~. We saw ~. I enjoyed ~. およびその関連語句などについて、理解している。
〈技能〉
小学校生活の思い出などについて、My best memory is ~. We went ~. We saw ~. I enjoyed ~. およびその関連語句などについて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合う(話す)技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
自分のことを伝え、相手のことをよく知るために、小学校生活の思い出などについて、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合っている(話している)。
●主体的に学習に取り組む態度
自分のことを伝え、相手のことをよく知るために、小学校生活の思い出などについて、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合おう(話そう)としている。
外国語の背景にある文化に対する理解を深めるために、わたしの学校について、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合おうとしている。

【書くこと】
●知識・技能
〈知識〉

小学校生活の思い出などについて、英文の語順などを理解している。
〈技能〉
小学校生活の思い出などについて、例文を参考に書く技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
自分のことを伝え、相手のことをよく知るために、小学校生活の思い出などについて、例文を参考に書いている。
●主体的に学習に取り組む態度
自分のことを伝え、相手のことをよく知るために、小学校生活の思い出などについて、例文を参考に書こうとしている。

○言語材料
(表現)
My best memory is ~. We went ~. We saw ~. I enjoyed ~. など
(語彙)学校行事(chorus contestなど)、したこと(wentなど)、建物など(templeなど)、動作など(sing, playなど)

本時の流れ(例)

  1. 挨拶
  2. 本時のめあての確認
  3. Let’s Read
  4. おもしろカード並べ
  5. トルネード・ゲーム
  6. デジタル教科書 Let’s Try ③
  7. ライティング
  8. デジタル教科書 Sounds and Letters 音つなぎ
  9. ふり返り

各活動の流れ

①挨拶

元気に明るく挨拶をして、How are you? How’s the weather? などを児童に質問してみましょう。

②本時のめあての確認

本時のめあてを確認しましょう。

パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

③Let’s Read

児童が学校行事の表現をどれくらい身に付けることができたか、カードを使いながら個別に発話させてみましょう。詳しくはこちらから確認してください。

パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

教師は机間指導を行い、I can’t のほうに児童がカードを置いている場合は、個別に対応しましょう。ALTと協力してサポートすることもできると思います。机間巡視を行うことで、児童がどの行事名が言えないのか、それは特定の行事名に限られているかなどを把握することができます。そうすることで、全体で発話をする際にどの行事を重点的に扱えばよいのかを選ぶことができます。

児童の中には、すべての行事名を英語で言えるようになっている場合もあります。そのときは、児童を先生役にして教え合いを行わせることもできます。

④おもしろカード並べ

前時に行った「おもしろカード並べ」です。活動の仕方はこちらで確認してください。各グループで同じ行事を扱ってもよいでしょうし、グループごとに違う行事で活動させてもよいと思います。

カードは記事の最後でダウンロードできます

⑤トルネード・ゲーム

前時に行った活動です。次の教科書の学習に向けて、復習として短時間で行いましょう。

パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

⑥デジタル教科書 Let’s Try ③(P66)

一番思い出に残った行事を尋ね合い、4線上に書き写す学習です。また、そこで楽しんだことをメモして、尋ね合う流れになっています。

パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

児童はこれまでに、おもしろカード並べやトルネード・ゲームで「思い出に残った行事を伝える My best memory is ~.」と「楽しんだこと I enjoyed ~.」の表現の学習を行ってきました。ここでは自分のことを伝えるアウトプットに時間をかけるようにしましょう。

教師は机間指導をしながら児童が伝えたいことを見取り、表現の仕方に困っている児童がいれば、全体に問うてみたりすることが大切です。ポイントは、児童が表現したいことが既習事項で伝えることができるならば全体に問い、既習事項で表現できないものであれば個別に対応することです。

⑦ライティング

これまでに学習してきた表現を“なぞって”真似して書いてみる活動です。薄く印刷された文字をなぞらせましょう。

ワークシートは記事の最後でダウンロードできます

ここでの指導のポイントは、教師が机間巡視をしながら Can you read this? と個別に発話させてみることです。ここで確認したいことは、音声と文字の一致です。児童が指示された英文をすらっと言えたとしたら、その児童は、音声と文字の認識ができ始めていると評価することができます。逆にここで読むことができない場合は、教師自身の指導をふり返り、インプットやアウトプットが足りなかったと捉え、改善するための判断材料となります。

私はALTと机間巡視をして、児童がなぞっている間はワークシートにある英文をできるだけ多く読ませ評価しています。また、文字を読むことが不安な児童もいるので、教師(ALT)が Can you read this? と聞き、児童が My best memory is my school trip. の文を発話したら、すかさず Very good. My best memory is my school trip. と大きな声でその英文を言います。それはその子に対しての支援というより、他の児童に聞かせるためです。また、上位児童には全部読ませたり、ワークシートの質問をそのまま児童に聞いてみたりすることもできます。なぞりの活動のときこそ、机間指導が重要です。ぜひ同じように指導してみて、自身の指導のふり返りの時間としてみてください。

⑧デジタル教科書 Sounds and Letters 音つなぎ(P94)

デジタル教科書P94のQuiz⑪⑫の問題を行います。

パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

Quizは音声を聞いて、絵に合う文字を線で結ぶ活動です。

またchの音の課題にも取り組みます。教科書には cheese の絵の他に山、椅子、チョークの絵が描かれています。cheesech の音と同じ音で始まる絵を3つの中から選びます。答えが2つあるので実態に合わせて答えの数のヒントを与えるか判断するとよいと思います。デジタル教科書の音声で難しいと児童が感じているようであれば、教師やALTが再度ゆっくり繰り返し読んでみましょう。

パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

⑨ふり返り

本時の学習をふり返り、全体で共有をしましょう。


居村啓子

居村啓子(いむらけいこ)
拓殖大学外国語学部英米語学科教授。言語学博士。児童図書出版社、児童英語教育機関勤務、立教大学異文化コミュニケーション学部助教、上智大学言語教育研究センター嘱託講師を経て現職。2020年よりNHKラジオ「小学生の基礎英語」講師を務める。研究テーマは「子どもの第二言語習得」、「フレーゾロジー」。


本好利彰

本好利彰(もとよしとしあき)
福島県公立小学校教諭。福島県小学校・中学校・千葉県小学校教諭を歴任。また地区外国語教育推進リーダーを務める。2018年より拓殖大学外国語学部で「小学校英語教育入門」を担当。2021年東京書籍アドバイザー。 2023年より東京書籍の会員制教育情報サイト「東書Eネット」にて実践事例、指導技術などを連載中。


パワーポイント(スライド)ダウンロード

6年Unit7-5パワーポイント(25スライド)、ワークシート(3点)

パワーポイント見本
行事の1日の流れカード
My best memoryワークシート
学校行事カード

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構成/浅原孝子 イラスト/畠山きょうこ・やひろきよみ・横井智美  アニメーション/鶴岡信治 歌・チャンツ/本田有紀子

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