卒業⽂集の「クラスのページ」のテーマ決め【卒業文集の指導⑤】

クラスの特色が色濃く出るのが卒業文集の「クラスのページ」。寄せ書き、ランキング、将来の夢…子ども全員の思いを1ページに載せるため、このテーマ選びもなかなか苦戦します。成功すれば子ども同士の絆が深まりますが、テーマを誤ると、苦い思い出の卒業文集へと……。そこで今回は、「学級づくり」につなげるテーマ決めの工夫を紹介いたします! 子ども主体で行うのが理想的ですが、そこには教師のさりげない配慮も必要です。

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目次
クラスのページづくりを通して、学級の絆を深めよう
卒業⽂集は、⼦ども一人ひとりの作⽂だけでなく、「クラスのページ」のコーナーがあります。1ページに、クラスの⼦ども全員分の思いなどが載っています。
例えば、次のようなコーナーです。
・寄せ書き
・自分を漢字一文字で表したら
・生まれ変わったら、なりたいもの
・好きなものランキング(食べ物、キャラクター、教科、曲、アニメ、色など)
・今だから言える自分の黒歴史(失敗エピソード)
・将来の夢
・プロフィールコーナー
卒業⽂集のクラスのページは、クラス全員の協⼒が必要になります。クラスのページづくりを通して、学級の仲がさらに深まります。⼦ども同⼠の互いの理解も深まります。学級経営、学級づくりにも⼤きく活かせます。
クラスのページづくりを「クラスの思い出作り」だけで終わらせるのでなく、「学級づくり」につなげる5つの⼯夫を紹介します。
(1)クラスのページ数を事前に確認しよう
卒業⽂集のクラスのページの枚数は、学校によって違います。私がこれまで勤務した学校は4〜5枚でした。
まず、ご勤務されている学校の前年度までの卒業⽂集を⾒て、クラスで何ページの割り当てがあるのかを確認しましょう。卒業⽂集の印刷製本をどこかの会社に注⽂している場合は、その会社にも事前に確認します。