小6らくらくUnit 7「My Best Memory」③【モトヨシ先生のスライドde外国語】

連載
モトヨシ先生のスライドde外国語(活動)~パワポで楽しくらくらくICT授業

パワーポイント教材を映すだけで授業を進められる「モトヨシ先生のスライドde外国語」。今回は、NEW HORIZON Elementary English Course 6 Unit 7「My Best Memory ~小学校の思い出のアルバムを紹介し合おう」第3時(誰の思い出か Who am I クイズに挑戦しよう)の授業案です。本好利彰先生が作成したパワーポイント(スライド)教材1つで、外国語活動の授業をらくらくクオリティアップ!

執筆/福島県公立小学校教諭・本好利彰
監修/拓殖大学教授・居村啓子

スライドは学級の実態に合わせて修正して使いましょう

小学6年生の「NEW HORIZON Elementary English Course 6」のUnit 7「My Best Memory ~小学校の思い出のアルバムを紹介し合おう」全8時の3時目の授業の流れです。本時も、私が作成したパワーポイント(スライド)を使った授業を紹介します。学級の実態に合わせて修正し、活用してください。

パワーポイント(スライド)を使った授業の進め方

この記事の最後で、パワーポイントのファイルをダウンロードできるようになっています。必要な教師の発話やイラスト、音源などを挿入してあり、この資料を使うことで1時間の授業を行うことができるように作成してあります。このスライドを活用して、クリックしながら授業を進めてみてください。
パワポダウンロードへボタン

  • クリックでスライドを進めるだけで、スムーズに授業を行えます。
  • デジタル教科書を使用する場合は、パワーポイントから切り替えてください。

目標と授業の流れ

単元のゴール
小学校生活の思い出を伝え合おう。
○本時の目標
誰の思い出か Who am I クイズに挑戦しよう。 

単元の評価規準(クリックすると各領域の評価規準が表示されます)

【聞くこと】
●知識・技能
〈知識〉

My best memory is ~. We went ~. We saw ~. I enjoyed ~. およびその関連語句などについて、理解している。
〈技能〉
小学校生活の思い出などについて、聞き取る技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
相手のことをよく知るために、小学校生活の思い出などについて、短い話の概要を捉えている。
●主体的に学習に取り組む態度
相手のことをよく知るために、小学校生活の思い出などについて、短い話の概要を捉えようとしている。
外国語の背景にある文化に対する理解を深めるために、海外の国について、短い話の概要を捉えようとしている。

【読むこと】
●知識・技能
〈知識〉
小学校生活の思い出などについて、簡単な語句や基本的な表現を理解している。
〈技能〉
小学校生活の思い出などについて、書かれた英文を理解する技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
自分のことを伝え、相手のことをよく知るために、小学校生活の思い出などについて、書かれた簡単な語句や基本的な表現の意味が分かり、声に出して読んでいる。
●主体的に学習に取り組む態度
自分のことを伝え、相手のことをよく知るために、小学校生活の思い出などについて、書かれた簡単な語句や基本的な表現の意味を分かろうとし、声に出して読もうとしている。

【話すこと】
●知識・技能
〈知識〉

My best memory is ~. We went ~. We saw ~. I enjoyed ~. およびその関連語句などについて、理解している。
〈技能〉
小学校生活の思い出などについて、My best memory is ~. We went ~. We saw ~. I enjoyed ~. およびその関連語句などについて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合う(話す)技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
自分のことを伝え、相手のことをよく知るために、小学校生活の思い出などについて、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合っている(話している)。
●主体的に学習に取り組む態度
自分のことを伝え、相手のことをよく知るために、小学校生活の思い出などについて、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合おう(話そう)としている。
外国語の背景にある文化に対する理解を深めるために、わたしの学校について、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合おうとしている。

【書くこと】
●知識・技能
〈知識〉

小学校生活の思い出などについて、英文の語順などを理解している。
〈技能〉
小学校生活の思い出などについて、例文を参考に書く技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
自分のことを伝え、相手のことをよく知るために、小学校生活の思い出などについて、例文を参考に書いている。
●主体的に学習に取り組む態度
自分のことを伝え、相手のことをよく知るために、小学校生活の思い出などについて、例文を参考に書こうとしている。

○言語材料
(表現)
My best memory is ~. We went ~. We saw ~. I enjoyed ~. など
(語彙)学校行事(chorus contestなど)、したこと(wentなど)、建物など(templeなど)、動作など(sing, playなど)

本時の流れ(例)

  1. 挨拶
  2. 本時のめあての確認
  3. デジタル教科書 Starting Out ⑤⑥⑦
  4. 学校行事ボードゲーム
  5. Who am I?
  6. Let’s Read
  7. デジタル教科書 Let’s Listen ①
  8. トルネード・ゲーム
  9. デジタル教科書 Sounds and Letters 音つなぎ
  10. ふり返り

各活動の流れ

①挨拶

元気に明るく挨拶をして、How are you? How’s the weather? などを児童に質問してみましょう。

②単元のゴール、本時のめあての確認

単元のゴール、本時のめあてを確認しましょう。

パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

③デジタル教科書 Starting Out ⑤⑥⑦ (P65)

パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

デジタル教科書の Starting Out の問題をワークシートを活用しながら進めていきましょう。

ワークシートは記事の最後でダウンロードできます

Starting Out は、ある程度まとまった英語を聞いておおよその内容をつかませることを目標にしています。前時に教科書64ページのABCDの4問を行いました。本時では、65ページのEFGの3問行います。前時よりも難易度をあげ、1回目は映像を見せるのではなく、音声のみを3問連続で聞かせてから答え合わせをしてみましょう。

デジタル教科書の通し再生は、前時の4問と本時の3問すべてになってしまうので、個別に再生することをおすすめします。
音声を1問ずつ聞いてその度に答え合わせをしてもよいでしょうし、映像を活用してもよいと思います。実態に合わせて行ってください。

英語で進める場合は、以下のように進めてみてはいかがでしょうか。

Open your textbooks to page 65. Let’s try E, F and G today. Only three listening practices.
Now let’s listen. (3問すべて再生)

No.5~No.7を再生し終えたら……。

Now, let’s check the answer. No.5’s answer is E, F or G?

F.

Excellent. How about No.6’s answer?

No.5のときと同じ要領で進めてみましょう。No.7も同じように答え合わせをしましょう。

2回目は、ワークシートの質問文をリスニングの視点として与えてから聞かせましょう。視点を与える場合も、児童に読む機会を与えてみてください。「1問目を読んでごらん。読める単語はあるかな。隣同士のペアで行ってごらん」などと伝えると、児童は読もうと努力します。単純にリピートさせるよりも、より主体的な活動になります。全体での発話は、児童に読ませる時間を終えてから行えばよいのです。

教科書のリスニング問題と同じように、2回目を聞かせる前に選択肢の単語を確認するとよいでしょう。1問目であれば、1月、8月、9月、12月を全体で発話したり、もしくは隣同士で確認させたりすることもできます。それは、英語が難しいと感じている児童にとっては、必要なサポートになります。

④Who am I?

第1時、2時でも行った、Who am I?を行いましょう。同じ学年の先生が I went to ~. / I enjoyed ~. / I ate ~.などを話している動画を視聴して、誰かを当てる活動です。動画は事前にお願いして、録画しておきましょう。

先生方に言ってもらう英語の内容は、1時目や2時目にALTに話してもらった内容程度がよいと思います。つまり、児童が単元のゴールで自己表現をする際の英語です(ただし、それだけでは答えが分からないと思うので、その先生だと分かるようなヒントも入れて録画しておきましょう)。

先生の顔が分からないように、顔のところを四角で隠しておきましょう。このちょっとした工夫だけでも、児童は先生たちの英語を聞こうとします。

さらに工夫をするとしたら、声を変えることです。今は、アプリなどで簡単に声を高くしたり、低くしたりすることができます。ALTに頼むとすぐにやってくれると思います。ALTに仕事を任せられることは任せて、効率よく授業準備をしましょう。

誰が正解の先生であったか答えを確認したら、英語の表現を全体や個別で発話する機会を設けましょう。短時間で少しずつ意図的に組み込むことが効果的です。

さらに、同学年の他のクラスの児童や転勤された先生などを問題にすると、楽しく活動することができます。特に児童が大好きだった転勤された先生などが登場すると、たいへん盛り上がります。今なら録画を依頼しても簡単にやり取りできるので、ぜひチャレンジしてみてください。

⑤学校行事ボードゲーム

ゲームボードとカードは記事の最後でダウンロードできます

1時目、2時目に行ったボードゲームです。行い方は、第1時のパワーポイントに説明動画がありますので、そちらを確認してください。

1時目、2時目とまったく同じルールだと、児童は飽きてしまいます。本時では、何マス進めるかを変えて行いましょう。

ちょっとした工夫を入れるだけで、児童の意欲を高め、そして楽しみながら行事の英語での言い方を身に付けることができるでしょう。

基本的なルールは第2時と同じです。場のカードをめくり、今いるマスの次のマスと同じ絵が出たらサイコロを振って進みます。何マス進むかは、決まりに従って進むようにします。進んだら、そのマスにある行事名を英語で発話します。

まずは前時と同じルールで2、3回行います。

(前時のルール)
出た目が2、3のときは1マス、4、5のときは2マス、6のときは3マス進みます。そして、1のときは0マスです。

2、3回行ったあとに、新しいルールをスライドを使って伝えます。活動と活動の間に児童を見取って、発音が難しい単語などを全体で発話してもよいと思います。

(本時のルール)
出た目が2のときは1マス、3のときは2マス進みます。1、4のときは0マスです(笑)。そして、5のときは1マス戻り、6のときは2マス戻ります。児童は、「4のときがなぜ0マス?」「5と6のときってマイナスなの!!」などとつぶやきますが、盛り上がって活動します。

時間や実態に合わせて行うか判断してください。

⑥Let’s Read

児童が、本時で扱った学校行事の表現をどれくらい身に付けることができたか、個別に発話させてみましょう。詳しくはこちらから確認してください。

パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

⑦デジタル教科書 Let’s Listen ①(P66)

教科書のリスニング問題です。登場人物の学校行事についての話を聞いて、児童が線で結ぶ問題です。What’s his name?What’s her name? と登場人物を指さして名前を聞いたり、What event is this? とイラストの3つの学校行事が何であるかを尋ねたりして、児童とのやり取りをしてから問題の音声を聞かせましょう。

パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

⑧トルネード・ゲーム

前時I ate ~. の表現でトルネード・ゲームを行いました。本時では、I saw ~. の表現を使って、同様に行いましょう。進め方は、前時の記事を確認してください。

パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

縦のイラスト、横のイラストから好きな食べ物を選んで I saw ~ and ~. の一文を発話させ、交差したところの青いパネルをクリックしてめくります。パネルをめくると得点が表示され、グループやペアで得点を競います。詳しい進め方は前時を確認してください。

縦横列のイラストは、児童が修学旅行で実際に見たものを並べておくと、発話の練習になるだけでなく、単元の終わりに自己表現をする際に役立つと思います。千葉県の学校のときは、マザー牧場が行き先の1つだったので、見本には牛のイラストなどを入れて作成してあります。児童は、I saw cows. などと表現していました。各学校の実態に合わせて変更してください。

※時間や実態に合わせて行うか判断してください。

⑨デジタル教科書 Sounds and Letters 音つなぎ(P93)

デジタル教科書P93の音つなぎ⑥⑦⑧⑨の問題を行います。音声を聞いて、アルファベットの文字を書く活動です。デジタル教科書の音声で難しいと児童が感じているようであれば、教師やALTが再度繰り返し読んでみましょう。

⑧ふり返り

本時の学習をふり返り、全体で共有をしましょう。⑨の Sounds and Letters と⑩のふり返りを逆にして行ってもよいと思います。先生方のやりやすいように行ってください。


居村啓子

居村啓子(いむらけいこ)
拓殖大学外国語学部英米語学科教授。言語学博士。児童図書出版社、児童英語教育機関勤務、立教大学異文化コミュニケーション学部助教、上智大学言語教育研究センター嘱託講師を経て現職。2020年よりNHKラジオ「小学生の基礎英語」講師を務める。研究テーマは「子どもの第二言語習得」、「フレーゾロジー」。


本好利彰

本好利彰(もとよしとしあき)
福島県公立小学校教諭。福島県小学校・中学校・千葉県小学校教諭を歴任。また地区外国語教育推進リーダーを務める。2018年より拓殖大学外国語学部で「小学校英語教育入門」を担当。2021年東京書籍アドバイザー。 2023年より東京書籍の会員制教育情報サイト「東書Eネット」にて実践事例、指導技術などを連載中。


パワーポイント(スライド)ダウンロード

6年Unit7-3パワーポイント(45スライド)、ワークシート(3点)

My best memoryワークシート
学校行事カード
学校行事ボードゲーム

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特定商取引法に基づく表記>>

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構成/浅原孝子 イラスト/畠山きょうこ・やひろきよみ・横井智美  アニメーション/鶴岡信治 歌・チャンツ/本田有紀子

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