小6らくらくUnit 6「Let’s think about our food.」②【モトヨシ先生のスライドde外国語】
パワーポイント教材を映すだけで授業を進められる「モトヨシ先生のスライドde外国語」。今回は、NEW HORIZON Elementary English Course 6 Unit 6「Let’s think about our food. ~オリジナルカレーを発表しよう~」第2時(いろいろな国の食べ物の出生地がどこか考えよう)の授業案です。本好利彰先生が作成したパワーポイント(スライド)教材1つで、外国語活動の授業をらくらくクオリティアップ!
執筆/福島県公立小学校教諭・本好利彰
監修/拓殖大学教授・居村啓子
目次
スライドは学級の実態に合わせて修正して使いましょう
小学校6年生の「NEW HORIZON Elementary English Course 6」のUnit 6「Let’s think about our food. ~オリジナルカレーを発表しよう~」全8時の2時目の授業の流れです。本時も、私が作成したパワーポイント(スライド)を使った授業を紹介します。学級の実態に合わせて修正し、活用してください。
パワーポイント(スライド)を使った授業の進め方
この記事の最後で、パワーポイントのファイルをダウンロードできるようになっています。必要な教師の発話やイラスト、音源などを挿入してあり、この資料を使うことで1時間の授業を行うことができるように作成してあります。このスライドを活用して、クリックしながら授業を進めてみてください。
- クリックでスライドを進めるだけで、スムーズに授業を行えます。
- デジタル教科書を使用する場合は、パワーポイントから切り替えてください。
目標と授業の流れ
○単元のゴール
食材を通じて世界のつながりを考え、メニューを発表しよう。
○本時の目標
いろいろな国の食べ物の出生地がどこか考えよう
【聞くこと】
●知識・技能
〈知識〉
・I ate ~. I usually eat ~. ~ is from …. ~ is in the … group. およびその関連語句などについて、理解している。
〈技能〉
・食材を通じた世界のつながりや食べ物の栄養素などについて、聞き取る技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
・世界と日本との関係を知るために、食材を通じた世界のつながりや食べ物の栄養素などについて、短い話の概要を捉えている。
●主体的に学習に取り組む態度
・世界と日本との関係を知るために、食材を通じた世界のつながりや食べ物の栄養素などについて、短い話の概要を捉えようとしている。
・外国語の背景にある文化に対する理解を深めるために、海外の国について、短い話の概要を捉えようとしている。
【読むこと】
●知識・技能
〈知識〉
・食材を通じた世界のつながりや食べ物の栄養素などについて、簡単な語句や基本的な表現を理解している。
〈技能〉
・食材を通じた世界のつながりや食べ物の栄養素などについて、書かれた英文を理解する技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
・世界と日本との関係を知るために、食材を通じた世界のつながりや食べ物の栄養素などについて、書かれた簡単な語句や基本的な表現の意味が分かり、声に出して読んでいる。
●主体的に学習に取り組む態度
・世界と日本との関係を知るために、食材を通じた世界のつながりや食べ物の栄養素などについて、書かれた簡単な語句や基本的な表現の意味を分かろうとし、声に出して読もうとしている。
【話すこと】
●知識・技能
〈知識〉
・I ate ~. I usually eat ~. ~ is from …. ~ is in the … group. およびその関連語句などについて、理解している。
〈技能〉
・食材を通じた世界のつながりや食べ物の栄養素などについて、I ate ~. I usually eat ~. ~ is from …. ~ is in the … group. およびその関連語句などを用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合う(話す)技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
・世界と日本との関係を知るために、食材を通じた世界のつながりや食べ物の栄養素などについて、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合っている(話している)。
●主体的に学習に取り組む態度
・世界と日本との関係を知るために、食材を通じた世界のつながりや食べ物の栄養素などについて、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合おう(話そう)としている。
・外国語の背景にある文化に対する理解を深めるために、地産地消カレーについて、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合おうとしている。
【書くこと】
●知識・技能
〈知識〉
・食材を通じた世界のつながりや食べ物の栄養素などについて、英文の語順などを理解している。
〈技能〉
・食材を通じた世界のつながりや食べ物の栄養素などについて、例文を参考に書く技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
・世界と日本との関係を知るために、食材を通じた世界のつながりや食べ物の栄養素などについて、例文を参考に書いている。
●主体的に学習に取り組む態度
・世界と日本との関係を知るために、食材を通じた世界のつながりや食べ物の栄養素などについて、例文を参考に書こうとしている。
○言語材料
(表現)What did you eat for ~? I ate ~. I usually eat ~. ~ is from …. ~ is in … group. など
(語彙)食べ物(rice など)、食事(breakfast など)、食材(pork など)、果物・野菜(broccoli など)
本時の流れ(例)
- 挨拶
- 単元のゴール、本時のめあての確認
- デジタル教科書 Starting Out
- デジタル教科書 Over the Horizon
- 食べ物クイズ
- デジタル教科書 Sounds and Letters
- ふり返り
各活動の流れ
①挨拶
元気に挨拶をして、What ○○ do you like? Are you ~? Do you ~? Can you ~? などの既習の簡単な質問をしてみましょう。前時に紹介したクリスクロスという活動を取り入れてもよいと思います。
②単元のゴール、本時のめあての確認
単元のゴールと本時のめあてを確認しましょう。
③デジタル教科書 Starting Out (P50) ④デジタル教科書 Over the Horizon (P58)
デジタル教科書の Starting Out です。ワークシートを活用しながら進めていきましょう。
Starting Out は、ある程度まとまった英語を聞いておおよその内容をつかませることを目標にしています。前時ではNo.1の問題に取り組みました。本時はNo.2を行いましょう。
リスニングの1回目では、どんな単語が聞こえたか分かったことや気付いたことを発表させます。2回目は、ワークシートの質問をリスニングの視点として与えてから聞かせます。答え合わせを終えたら、次の活動 Over the Horizon につながるように、教師と児童でやり取りを行います。ワークシートの最後の問題の確認をし終えたところから、以下のように進めてみてはいかがでしょうか。
Let’s check the answer. Where is the beef from? The beef is from?
Raise your hands, please.
Australia.
That’s right. The beef is from Australia.
~次の活動につなげるやり取り~
Now look at this.(と言って豚肉のパッケージを見せる)
Where is the pork from?
America.
Let’s talk about 日本の食料自給率. (簡単に食料自給率について説明してもよいでしょう)
I have three questions.
No.1. What percentage of the pork (do we produce )? Talk with your friends, please.
What do you think?
何人かの児童に発表させます。
The answer is 48 percent.
Now, let’s talk about natto. (スライドを見せる) We talked about natto in the last lesson. Most of you like natto. I like natto.(納豆のパックを見せる) So let’s do No.2 question. What percentage of the soy beans (do we produce )?
No.1の時と同じように、児童同士でまず話し合わせてから発表させましょう。最後に3問目のriceについても同様に行います。児童は米の自給率は高いと予想するでしょう。
このような流れでなくても、社会科や家庭科で学習してきたことを本時の学習とつなげるなどして、横断的な学習にすることも可能です。事前に調べ学習を行わせることもできるでしょう。実態に応じて行ってください。最後に日本の自給率を考えさせ、自分たちの食生活が世界とつながっていることに気付かせることができるとよいですね。
⑤食べ物クイズ
キムチやバームクーヘンなどがどこの国の食べ物か、本単元のターゲットセンテンスを活用して児童が答えていく活動です。
まずは、本時で扱う国名を復習しましょう。国名はUnit 3でも学習しています。スライドを提示して隣同士で確認させるとよいでしょう。
No.1. What country is this? Raise your hands, please.
Korea.
発話が難しい国名や馴染みのあまりない国は全体で何度か言ってみましょう。同じ要領でNo.12までの国名を確認していきます。
国名の確認を終えたら、今度は世界各国の食べ物のスライドを提示します。国名の時と同じように、まずはペアで相談させます。全体での確認は先ほどと同じように行いましょう。
Now, look at all those food. Do you know the names of those food? Talk with your friends, please.
Now, let’s check the answers. No.1, what food is this?
No.12まで食べ物の名前を確認していきましょう。確認後に次の活動につなげていきます。
Look at the screen. You can see the world map here.(国名あたりを指す)And you can also see the food list here.(リストを指す)Where are all those food originally from? Let’s think about it.
Look at the example. Where is the sushi from? The sushi is from?
Japan!
Let’s write “The sushi is from Japan.” on the worksheet.
語と語の間にスペースを空けることなどを確認しましょう。ThesushiisfromJapan. とスペースがない文をスライドに作成してあります。実態に応じて活用してみてください。
Now, let’s do No.1 and No.2
Where is the curry from?
Where is the baumkuchen from?
Talk with your friends and write down the answers on the worksheet.
Let’s check the answer. Where is the curry from?
The curry is from India.
That’s right. How about the baumkuchen? Where is the baumkuchen from?
The baumkuchen is from ….
The baumkuchen is from Germany. Let’s watch the movies.
インドのカレーとドイツのバームクーヘンのYouTube動画を視聴します(スライドにリンクが貼ってあるので、活用してください)。お昼前にこの授業をすると、児童が「お腹空いた~」とよくつぶやきます(笑)。
No.12までの問題にも、YouTube動画のリンクを挿入してあります。同じ要領で進めましょう。また、発話の機会を適宜設けるなどするとよいでしょう。
⑥デジタル教科書 Sounds and Letters (P92)
教科書の巻末にあるSounds and Lettersです。短時間の積み重ねを大切にしましょう。私はYouTubeのフォニックスを児童といっしょに行ってから、 Sound and Letters を行います。本時はiとoのフォニックスと、Quiz⑤の問題に取り組みましょう。
⑦ふり返り
本時の学習をふり返り、全体で共有をしましょう。
居村啓子(いむらけいこ)
拓殖大学外国語学部英米語学科教授。言語学博士。児童図書出版社、児童英語教育機関勤務、立教大学異文化コミュニケーション学部助教、上智大学言語教育研究センター嘱託講師を経て現職。2020年よりNHKラジオ「小学生の基礎英語」講師を務める。研究テーマは「子どもの第二言語習得」、「フレーゾロジー」。
本好利彰(もとよしとしあき)
福島県公立小学校教諭。福島県小学校・中学校・千葉県小学校教諭を歴任。また地区外国語教育推進リーダーを務める。2018年より拓殖大学外国語学部で「小学校英語教育入門」を担当。2021年東京書籍アドバイザー。 2023年より東京書籍の会員制教育情報サイト「東書Eネット」にて実践事例、指導技術などを連載中。
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6年Unit6-2パワーポイント(76スライド)、ワークシート(4点)
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構成/浅原孝子 イラスト/畠山きょうこ・やひろきよみ・横井智美 アニメーション/鶴岡信治 歌・チャンツ/本田有紀子