こんな学芸会は嫌だ!&理想の遠足【保護者アンケート】
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学習発表会が11月に予定されている学校も多いことでしょう。また気候が安定しているので、校外学習に適した時期でもあります。そこで今回は一年生の保護者を対象にした、学芸会と遠足はこうあるべき! と道しるべになるアンケートの結果をご紹介します。
執筆/大阪府公立小学校・日野英之
目次
だめな学芸会の原因とは・・・!?
その他にはこんな意見も・・・
昔はなかった「全員主役劇」!
自然や平和などのメッセージ性が強いものは嫌だ。
楽器が少ない!指揮の先生だけがノッている。
回答内容に一貫性がなさそうですが、その後に続く言葉につながりがあります。
「子どものやる気が伝わらない」です。
演目から配役まですべて教師が決めてしまっては、子どもたちにとって「やらされている」気持ちが強くなるのは当然のこと。子どもをやる気にさせるにはどうすればよいのでしょう。ポイントは、子どもの「選択・決定」の場面を増やし、「自分が選んだ」「自分で決めた」という思いを抱かせることです。
子どもに「選択・決定」を!
子どもに選択・決定させる主な項目
■題材:合唱・合奏、ダンス、劇、発表会など
■言葉・動き:歌詞、セリフ、フリなどの一部(長さは子どもの実態に合わせて)
■道具:衣装、楽器、小道具、BGMなど
子どもが意志を示す場面を取り入れることで、「したい・見せたい」という前向きな気持ちになります。その意欲が「やる気」となって表現に表れます。「選択・決定」を大切に子どもの「やる気」の見える学芸会にしましょう!
校外学習は「非日常」をテーマに
「非日常」を味わわせてほしい。そんな思いが強いようです。しかし、極端に遠い場所へ連れていくなど、体力的に無理をさせるのも難しいです。特別なことでなく、少しの「非日常」を生み出すことを心がけましょう。
■移動
日頃使わない交通手段(電車など)を利用してみましょう!(マナーの点もしっかり指導を)
■グループタイム
動物園で、前半はみんなと一緒に見学、後半はグループ毎にスタンプラリーをするのはいかがでしょう。子どもだけで行動する機会は家庭でもあまりないはず。範囲を限定して、安心・安全に取り組ませてみましょう。
■先生も楽しむ
先生も思いっきり楽しみましょう。普段見せない〝楽しむ(はしゃぐ)〟先生の姿は子どもたちにとって何よりの「非日常」かもしれません。
『小一教育技術』2017年11月号より
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