休み時間の行動で分かる! 荒れの前兆チェックリスト【ダウンロード可能】

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大阪府公立小学校教諭

松下隼司

休み時間は、いい意味でも悪い意味でも、子どもの素が一番出ます。子どもがいる場所も、教室や廊下、運動場などいろいろなので、教師の目が届きにくくなります。そこで今回は、松下先生が21年間の教師経験を元に作成した、休み時間における荒れの前兆のチェックリストを紹介します。チェック項目の中には、「これって、もう崩壊しているんじゃないか」と思われる内容があるかもしれません。逆に、「このぐらい、まだまだ大丈夫。気にしすぎ」と思われる内容があるかもしれません。ぜひ、先生ご自身で「これは大丈夫!」「これはもう崩壊している……」と判断しながらご活用ください。

指導/大阪府公立小学校教諭・松下隼司

劇団俳優を経て、公立小学校の教壇へ。得意のダンス指導で日本一になったり、絵本作家にチャレンジしたりと、精力的な毎日を過ごす松下隼司先生。その教育観の底には、子どもも指導者も毎日楽しく、笑顔でありたいという願いがあるそうです。そんな松下先生から、笑顔のおすそわけをしてもらうコーナーです。

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1.荒れの前兆行動チェック表【休み時間】

2.チェック表の使い方

上のチェック表で、全ての項目にチェックがついても、1人の子どもだけが全項目に当てはまっている状況ならば、学級崩壊の心配はないかと思います。1つの項目について、学級の2割以上の子どもが関わっていたら危険だというのが私の実感です。

チェック表は、教師が今の学級の状態を確認するためだけでなく、子どもへの事前指導としても使えます。

事前指導の例

このクラスの学級目標は何ですか?

と子どもたちに聞いて、学級目標を確認します。

いきなりチェック表の内容を子どもたちに提示すると、押しつけ感が強くなります。冷たい感じを与えるかもしれません。

クラスみんなが楽しく安全に休み時間を過ごすために、どんなことに気をつけたらいいですか?

子どもたちの実態に合わせて、隣同士や班で相談させるのもいいでしょう。発表させたり、班で1つか2つ板書させたりするのもおすすめです。

クラスのこと、みんなのことを考えてくれてありがとう! やさしいな~♪

感謝の気持ちを子どもたちに伝えましょう。

みんなが考えてくれたように、先生も、みんなが楽しく安全に休み時間を過ごせるように考えてきました。

と言って、チェック項目の内容を提示します。

➀~③の手順を踏むことで、子どもにとっての押しつけられ感がずいぶん減ります。逆に、「先生、ありがとう!」「先生、やさしい!」と言ってもらえたこともあるほどですよ♪

どうして、教室で追いかけっこをしたらだめなのかな?

「こんなことしたらアカンよ!」と言うだけでなく、なぜだめなのかの理由を子どもたちに考えさせたり、教師が教えたりします。

例えば、どうして教室で追いかけっこをしたらだめなのかを考えさせ、子どもたちに言わせます。教師がただ伝えるよりも、その方が押しつけ感が減ります。「賢いな~」「優しいな~」と教師が褒めることもできます。そして、「自分で言ったからには、気をつけないと」と子どもの意識が高まります。


人間は忘れる生き物です。子どもだけでなく、大人もです。一度だけでなく、学期の途中や学期始まりに再確認のためのチェック項目を二度、三度と必要に応じて使っていただくことをお勧めします。

イラスト/したらみ

松下隼司先生

松下隼司(まつした じゅんじ)
大阪府公立小学校教諭。第4回全日本ダンス教育指導者指導技術コンクールで文部科学大臣賞、第69回(2020年度)読売教育賞 健康・体力づくり部門で優秀賞を受賞。さらに、日本最古の神社である大神神社短歌祭で額田王賞、プレゼンアワード2020で優秀賞を受賞するなど、様々なジャンルでの受賞歴がある。小劇場を中心に10年間の演劇活動をしていた経験も。著書に、『むずかしい学級の空気をかえる 楽級経営』(東洋館出版社)絵本『ぼく、わたしのトリセツ』(アメージング出版)絵本『せんせいって』(みらいパブリッシング)がある。

イラスト/したらみ 横井智美

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