【相談募集中】子どもたちのためにも教師を辞めたほうが……と考えてしまいます

子どもたちのためにも教師を辞めたほうがいいのかも……と、初任者の女性教諭から「みん教相談室」に深刻な相談が寄せられました。この悩みに回答したのは北海道公立小学校教諭・宇野弘恵先生。相談者の方がすぐ実践できる、2つの手立てを挙げてあたたかいエールを送りました。その内容を紹介します。

目次
Q. 子どもの良さを伸ばせず、理想とかけ離れた学級状況に悩んでいます
初任者です。うまくいかない焦りや心身の疲れからモチベーションが保てず、子どもたちにも申し訳ないため辞めてしまうべきなのか悩んでいます。学生時代に障害や不登校などを抱える子どもと関わっていたこともあり、はじめは少しでも楽しい授業をしたい、少しでも悩んでいる子どもに寄り添いたい気持ちでいました。
しかし、授業の進度の遅れ、学級の荒れ、他のクラスと比べられて子供から出る不満、体調不良など様々なことが積み重なり、四面楚歌状態。とにかく授業を進めないと、大きな問題を起こさないようにしないと、そればかりで、子どもたちとしっかり向き合うこともできなくなっていきました。そして、理想との差にどんどんモチベーションが下がっていき、教材研究も進まず、悪循環が起きています。
積極的で真面目で優しい、いい子ばかりのクラスなのに、そんな子どもたちのいいところが全然引き出せず、押さえつけるばかりでどんどん罪悪感が募っています。 このまま子どもたちのよさを伸ばす機会を奪って苦しめ続けるくらいなら、子どもたちのためにも辞めてしまった方がいいのかな……と悩んでいます。(りんご先生・20代女性)