教育実習の挨拶・お礼状・持ち物・心がけ【まとめ】
ドキドキの教育実習。子どもたちとふれあえるのが楽しみな一方、どんな挨拶をすればいい? 子どもたちは話を聞いてくれる? お礼状はどうすれば? ……などなど、わからないことだらけですよね。ここでは、「先生のための教育辞典 EDUPEDIA」より、小学校での教育実習に落ち着いて臨むために役立つ記事を厳選してご紹介します。それぞれの記事にアクセスして、実習前の不安を吹き飛ばしてしまいましょう!
目次
教育実習の初日、最終日の挨拶例文・持ち物リスト
「おはようございます。△月△日まで教育実習をする◎◎◎◎です。(みんなの名前を早く覚えたいです)」と、( )の中は、短くインパクトのある言葉を自分で考えるのもいいでしょう。だらだらと、長いあいさつにならないことが大切です。
教育実習へ行く学生へ 挨拶例文・持ち物リスト-EDUPEDIA(エデュペディア)より抜粋
何事もまずは挨拶から。初日の自己紹介・最終日の挨拶は緊張してしまうでしょうから、サンプル文を参考にして、あらかじめ考えておきましょう。爽やかな挨拶をきっかけに、教室でも職員室でもいい雰囲気で過ごすことができれば、それが子どもたちへの教育効果につながります。形だけのものではなく、自分の言葉で気持ちのこもった挨拶ができるといいですね。
また、必要なもの、あったら良いものとしては、以下のようなものがあげられています。
- 上ぐつ(置き場所あり)
- 体育館シューズ(上ぐつと兼用の学校もあり)(置き場所あり)
- 運動ぐつ(運動場での体育指導用)(置き場所あり)
- ぼうし(運動場での体育指導用)
- 水筒(1㍑~1.5㍑)
- マイぞうきん(掃除指導用)
- エプロン・マスク・バンダナ(給食指導用)
- はし箱(給食を食べるはし・スプーン給食献立表でスプーンも確認)
- はみがきセット・コップ(給食後のはみがき指導用)
- マグカップ(職員室用)
- タオル
- 運動のできる服装(上下)(運動会練習があるなら着替え上下も)
- 筆記用具(鉛筆、消しゴム、ボールペン《黒・赤》、定規など)
(子どもたちの前ではシャーペンは使わない。担任の先生に確認)
教育実習へ行く学生へ 挨拶例文・持ち物リスト-EDUPEDIA(エデュペディア)より抜粋
- 印鑑(毎朝、出勤簿に押すため)
- 教育実習記録ノート(実習日誌)など大学から持って行くもの
- メモをとるためのノートを1冊用意しておくといいでしょう。
- 自転車の鍵は必ずかけて、保管しましょう。(雨具も用意しましょう)
- その他(給食で机の上に敷くナプキンを持参する学校もあり。確認)
教育実習時に心がけたいこと・ふさわしい話し方
その場面に応じて、子どもにしてほしい具体的な言い方で、子どもたちがイメージしやすいように伝えてあげましょう。もちろん具体的なメッセージを伝えて、子どもたちが受けとめてくれたら、具体的にほめることもお忘れなく!
教育実習へ行く学生へ 心得・話し方-EDUPEDIA(エデュペディア) より抜粋
子どもへの問いかけの仕方や受け答え方の良い例・悪い例が具体的に紹介されています。自分の普段の言動のクセを振り返ってみると、気をつけないと出てこないだろう言葉や、逆に気を抜くとついつい言ってしまいそうな言葉もあるかと思います。先生として適切な話し方を意識して心がけるようにしたいものです。ここぞという時は小さめの声にする、考えさせたいところでは意識的に間(ま)をとる、などのテクニックもぜひ取り入れたいですね。
先生が緊張していると、教室が気まずい空気に包まれてしまうかも…。そんなときは、明るい雰囲気づくりに有効なアイスブレイクを取り入れてみるのがおすすめです。こちらの記事では、「ほめほめじゃんけん」「絵のしりとり」などの楽しい活動を紹介しています。
給食当番・教室掃除の手順を確認
給食当番ローテーションについて
教育実習へ行く学生へ 給食活動・教室掃除の手順-EDUPEDIA(エデュペディア)より抜粋
・生活班の1週間交代ローテーション
・生活班から1名ずつ1週間交代ローテーション
・名簿順で人数を決めて1週間交代ローテーション
大切なのは、みんな順番に(公平に)経験させること。
週末に給食当番エプロンを持って帰らせ洗濯し、週明けに持って来させることに気をつけましょう。
各学校によって細かなルールは違うかと思いますが、一般的な手順を一通り確認しておけば安心できますね。おかわりのルール、欠席した子のデザートなどの分配方法など、決められていることがあるはずなので、不公平な対応をしてトラブルになってしまわないように充分注意しましょう。また、掃除はあまり得意ではないという人もいるかもしれませんが、子どもたちの前では、手本となるように率先して動きましょう。
教育実習後のお礼状も抜かりなく
先生のお仕事ぶりを見て、私はまだまだ努力しなければいけないと強く感じました。先生と△年△組の子どもたちのもとで実習させていただいたことが、今、大学で後期の教職過程を精一杯がんばろうと思える最大のモチベーションになっております。子どもたちのためにがんばっておられる先生を目標にして、何事にもチャレンジ精神で積極的にトライし、いっしょうけんめいやるぞ!と決意を新たにしております。
教育実習へ行く学生へ 礼状の書き方-EDUPEDIA(エデュペディア) より抜粋
△△先生、私の指導教諭になってくださって本当にありがとうございました。
教育実習の期間を終えたら、自分のために時間を割き指導してくださった学校に感謝の意を込めて、お礼状を送ります。校長先生をはじめとする学校全体宛、指導教官宛、子どもたち宛の3種類が必要となります。学校全体及び指導教官宛の手紙には、「時候のあいさつ」などの礼儀もしっかりふまえて書かなければならないので、サンプル文を参考にして、失礼のないように書くようにしましょう。実習を振り返り手紙を書くことで、教育実習の経験を自分の中で整理できるでしょう。
教育実習に行く前に知っておきたい基本事項
学生の方はなぜか和語より漢語を使うのが好きですね。「整列して下さい」「プリントを配布します」「終了したら再度確認して下さい」→「並んで下さい」「プリントを配ります」「終わったらもう一度確かめて下さい」と言い換えると分かり易いですね。指導案の中にも漢語がいっぱいです。せめて発問は子どもに分かる易しい言葉を使いましょう。
教育実習へ行く学生へ 教育実習に行く前に -EDUPEDIA(エデュペディア) より抜粋
実習とはいえ、先生として、一社会人としての行動が求められます。担当してくださる先生との約束については曖昧にせず、時間などをしっかりと確認しましょう。相手側の事情を考え先回りした行動をとるように心がければ、NG例のようなことは当然起こらないはずです。子どもたちへの言葉の使い方に気をつける、字をていねいに書く、子どもたちとは在校時間内で遊ぶ…、といったことも、「決められているからそうする」のではなく、なぜそのようにする必要があるのか、リアルな視点で解説されています。
小学校の教育実習の体験談3選
小学校の教育実習を体験した感想3例をご紹介します。実習前に準備したこと、実習を通して良かったと感じたこと、失敗したことなどそれぞれ違っていて、とても興味深い体験談です。自分だったらどうしたいか? 先輩のお話はいいヒントをくれるでしょう。これから実習に臨む人たちを勇気づけてくれるポジティブなメッセージも添えられていますよ。
「授業以外では、子どものことを知るため、休日に学区に出かけてみました。通学路や子どもの生活圏内にどのようなものがあるのかを知ることで、話のきっかけになれば良いなと思ったからです。実習校は駅が近く、朝や夕方は通勤する人々がたくさんいました。学校前の道路も狭く、社会の授業で交通標識を学習することと繋がりました。
【教育実習 体験談】実習前にすること・事前準備-EDUPEDIA(エデュペディア) より抜粋
学年や教科などが決まったらしっかり準備をすることが大切です。それと、周りの実習生がよく言っていたのですが、板書の練習はした方が良いと思います。子どもに丁寧に書くことを教えるには、まず自分が丁寧な板書をすることが大事だと思います。漢字練習をしていた時に、雑な字を書いていたら「先生これ見たくないなー」と言ったりしました。丁寧に書くよう、声かけもたくさんしました。
【教育実習 体験談】1人の教師として実習に臨む-EDUPEDIA(エデュペディア) より抜粋
実際の授業では、私が発問をして答えを求めても、子どもたちがポカンとしていました。それは、自分は発問だと思って言ったことが、子どもたちにとっては発問に聞こえなかったからだと思います。「先生は説明をしているのかな? それとも答えを聞いているのかな?」と曖昧に捉えられたのでしょう。このような場面が何度かありました。授業をする前に、自分が子どもになったつもりで、どう聞かれたら考えやすいかを丁寧に準備していかなければならないことを痛感しました。
【教育実習 体験談】目の前の子どもに、自分は何が出来るのか-EDUPEDIA(エデュペディア)より抜粋
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まとめ/「みんなの教育技術」編集部