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二学期後半突入!ここで見直す小四社会の授業づくり

2019/10/21

二学期に入り、今年度もいよいよ後半。年度はじめに描いた社会科の「授業づくり」について、このタイミングでしっかり見直して修正し、高学年に向けて積み残しのないようにしていきましょう。ここでは、社会科における授業の見直しポイントと実践アイディアについてご紹介していきます。

監修/大阪府公立小学校教諭・岡本美穂

小四 社会科授業の見直し
写真/写真AC

『授業展開』の見直しポイント

この時期に知識を教え込むことを重点的に行うことで、今後の社会科に希望を持てなくなる子供の姿を何度か見たことがありました。4年生の社会では3年生よりも学ぶ範囲が広がります。それだけでなく、普段の生活とつながった社会のしくみについて学ぶ機会も増えてきます。新聞を使って授業を行ったり、見学に行って学んだりすることも大切です。

しかし、一番大切なことは、普段見ているものが「全く違ったものに見えるような発問」です。

<例> 学校の水道代はいくらでしょう?

この発問によって、自分の暮らしと比較して考えたり、「誰が支払いをしているのだろうか、水道代はだいたいどのくらいが普通なんだろう」そんな疑問が生まれてくることでしょう。二学期は、地域学習も多くなります。発問の工夫を行うためには教材解釈が欠かせません。

単元指導の見直しポイント

4年生のうちに覚えておくべきことは「都道府県名」です。この時期に覚えておくことで、5年の産業学習や6年の歴史学習に大いに役立ちます。また社会科が好きになります。そのためにも、いきなり漢字で書くことを求めず、次の3点を大事に行っていきましょう。

  • 授業の時間を使って覚える
  • 少しずつ覚える
  • 心地よく覚える

また、地名については、知識を無理やり覚えさせるのではなく、気が付いたら覚えていた、書けるようになっていたという状況を授業でつくりたいと考えています。

<例> 4年生 大阪府の学習より
1回目はゆっくり、じっくり子供のスピードに合わせて地図や地名を板書します。その際、学級の地図の歌をつくりながら書いていくのもよいでしょう。
その後、次の授業では、復習として先日一緒に書いた所まで、地図をノートに写します。その際、教師がお手本で書くようにすることで知識の格差をなくすようにしています。ちょっとずつ板書を使って新たな知識を加えていきます。

板書の見直しポイント

資料の比較

時代の差や地域の差などを中心に比較しながら、板書に仕上げましょう。

つなげる

資料などを関連付けながら板書をつくります。

読み取る

似ているところや違うところを整理したり、全体からどのようなことが読み取れるのかを考えながら板書をつくりましょう。

教科に関係なく、板書によって1時間の授業の流れを理解したり、学習内容を整理しながら、考えを深めたりすることができるのが理想とする授業です。だからこそ、社会でも板書は、学習内容が整理され、1時間の授業の流れが子供たちによくわかるようにまとめましょう。

社会見学の見直しと実践アイディア

4年生は社会見学も増えてきます。見学のまとめ学習として、新聞作りをお薦めします。

新聞を作るよさ

★学習をふり返ることができる

→ 何がわかったか、ふり返ることができる。

★限られた文字量の中でまとめる力が付く

→ 考えが広がる。

★一目で作り手の伝えたいことがわかる

→ みんなで読み合える。

学校で取り組む新聞には、①授業のまとめ新聞 ②社会見学のまとめ新聞 ③学級新聞・学校新聞の3つの種類があります。

授業のまとめ新聞は、これまで学習したことをもとに作りますが、社会見学の新聞は、見学で見たこと、聞いてきたことをまとめます。そこで、事前指導が鍵になります。事前指導では、4つのことを必ず確認するようにしましょう。

  1. 働いている人はどんな工夫や努力をしていたか?
  2. 初めて知ったこと
  3. おもしろかったところ
  4. 発見したこと

「なるほど」「おもしろい」と思ったことは、見学中に必ずメモを取り、「詳しく知りたい」と感じたことは質問するようにします。

新聞を書く前に、班や学級で発見したことをもう一度伝え合いましょう。そして、その中で一番伝えたいことを整理して新聞にします。

授業のまとめ新聞 話し合い

岡本美穂先生

おかもとみほ●「学力の基礎を鍛えどの子も伸ばす研究会(学力研)」の組織部長。子供一人ひとりの意欲を引き出す学級経営、子供を変えるノート指導・板書指導に定評がある。著書に『子どもの力を引き出す板書・ノート指導の基本とアイディア』(ナツメ社)ほか。

取材・文/出浦文絵 イラスト/山本郁子

『小四教育技術』2018年10月号より

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