年度末でも準備簡単! 仲が深まる学級ミニゲーム【友達理解編】
3月は、1年間を共に過ごしてきた仲間たちともお別れの季節です。気持ちよく学級を終えるためにも、最後に楽しかった時間を共有したいですね。子供たちは、自分の好きなことや得意なことを話すのが大好きです。もう知っている仲間同士でも、必ず盛り上がるのが「自他紹介」です。年度末に行うお楽しみ会にも、楽しい自他紹介の要素を入れてみませんか。ここでは、実際にやって盛り上がった実践をいくつか紹介します。
執筆/東京都公立小学校主任教諭・小倉さえ子
目次
出会いと別れの三角じゃんけん
じゃんけんをする前に自分の好きなものや好きなこと、好きな食べ物などを1つ伝えるだけ。話すのが苦手な子でも、言うことが決まっているので安心して伝えることができます。
10分程度でみんな大満足!
やり方
- 机を教室後方に下げ、児童椅子を人数分用意します(1・2脚不足してもOK!)。
- 3〜4人のグループをつくります。
- グループごとに椅子を内側に向けます。
- じゃんけんをする前に、「好きなこと(色・食べ物など)を伝える」ルールを伝えます。
- グループごとにじゃんけんをします。
- 勝った子は座ったまま。負けた子は席を立ち、他のグループの空いている椅子を探します。
- 空いている椅子に座るときに、「好きなこと」を伝えます。
- 5〜7を繰り返します。
椅子が空いていないときは、立って席が空くのを待ちます。勝敗が決まるまでに時差ができるので、教師が急に入ったり、抜けたりしてもOK!
好きなものバスケット
定番のなんでもバスケットで、ひと工夫。
やり方
- お題を「自分の好きなもの」「苦手なもの」「得意なこと」などのように指定します。
- 3回鬼になったら罰ゲーム。罰ゲームも、「私の弱点・苦手・カミングアウト」などにします。ちょっと恥ずかしくて楽しいです。
いなくなったのは誰だ
隠れている人を当てるゲームです。鬼の子は3回まで答えることができます。分からないときはヒントを伝えます。
やりかた
- 鬼の子を1人決め、廊下で待機させます。
- いなくなる子を1人決め、教卓の中などに隠れさせます。
- 他の子は座席を替えます。教師も空いている席に座ります。
- 鬼の子を呼び、隠れている子を当てさせます。
- 当たったら、次の鬼へ。隠れる子は再度決めます。
他の子「いなくなったのはだーれだ」
鬼の子「○○さん?」
他の子「はずれ! ここにいるよ〜」
鬼の子「え〜誰だろう? ヒントお願い」
教師「ヒント言ってくれる人いますか? □□さんお願いします」
□□さん「サッカーが得意な人です」
鬼の子「あ、分かった! △△さん?」
隠れた子「正解!!」
1年たったこの時期だから、友達の得意なことや特徴などが分かっています。よく見ているなあと感心しますよ!
性別・○丁目に住んでいる・上履きのゴムの色・スイミングを習っている・飼っているペット・好きな食べ物・字がきれい・髪の毛を2つに結んでいる・赤いジャンパーを着てきた……などなど、子供の視点が楽しいです。
イラスト/佐藤雅枝
『教育技術 小一小二』2022年2/3月号より