絵本を活用して、子供のコミュニケーション力を育もう!

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夏休み明け、絵本を取り入れた授業で、子供同士の関係を築こう

一学期は良好な関係を築いていたはずの子供たちも、夏休み明けの二学期になると、子供同士のトラブルが増えたり、学級の雰囲気がどこか悪くなったりすることはあるものです。そんなときは、朝の会や授業に絵本を取り入れてみるのも一案です。そこで、二学期はじめに読み聞かせたいコミュニケーション力を育む絵本を紹介します。

どの絵本も、学級の仲間と円滑に交流したり、相手と気持ちを通わせたりするために役立つものばかりです。

コミュニケーション力が育つ!おすすめ絵本

『まちのいぬといなかのかえる』

岩波書店 文/モー・ウィレムズ 絵/ジョン・J・ミュース 訳/さくまゆみこ

『まちのいぬといなかのかえる』表紙

ある春の日、町で暮らす1匹のいぬが、はじめてやって来た田舎で、1匹のかえるに出会います。2匹はすっかり仲よくなり、夢中で遊んだり話したりしながら楽しい時間を共有します。いぬは田舎を訪れるたびに、まっしぐらにかえるの岩までかけていくのでした。境遇の異なる2匹の、すばらしい友情を描いた物語です。

『ね、ぼくのともだちになって!』

偕成社 作/エリック・カール

「ね、ぼくのともだちになって!」表紙

「ね、ぼくのともだちになって!」。小さなネズミが、さまざまな動物たちのしっぽに向かって、語りかけます。馬やライオン、かば、ゾウ…。生き生きとした動物の絵が、友達をつくる楽しさを伝えてくれます。

『アリゲイタばあさんは がんこもの』

小学館 作・絵/松山円香

『アリゲイタばあさんは がんこもの』表紙

がんこもののアリゲイタばあさんは、一人で沼のほとりに暮らしています。森のなかまが訪ねてきても、追い返してしまうがんこもの。でも本当は、さみしがり屋で、優しい心の持ち主です。ある日、編んでいたマフラーを森のみんなにプレゼントしようと思い付きます。そんなばあさんを、森のみんなも本当は大好き。ほのぼのとした温かいお話です。

『まほうよりもすごいもの』

金の星社 作/さえぐさひろこ 絵/狩野富貴子

『まほうよりもすごいもの』表紙

魔法使いのジョジョは、野菜スープを作るのが大好き。あるとき、大切な野菜を守るため、雨に濡れてしまったジョジョ。体調を崩し寝こんでしまいます。勇気を出して、ジョジョを助けるくまのゴンやきつねのランたち。勇気と友情の大切さを優しく描いています。

「絵本を活用した授業づくり」について、さらに詳しく知りたい方へ

絵本を活用した授業づくりをより詳しく知りたい先生には、京都女子大学准教授・齊藤和貴先生の『絵本で広がる小学校の授業づくり』(小学館)がおすすめです。主体性を育む、多様性を理解するなどの14のシチュエーション別に、312冊の絵本の紹介や活用法を解説。教科別の授業例も紹介しています。

『豊かな心と思考力を育む

絵本で広がる小学校の授業づくり』

京都女子大学発達教育学部准教授

齊藤和貴/著

B5判/112p、オールカラー

〈著者プロフィール〉
齊藤 和貴(さいとう かずたか)

京都女子大学発達教育学部准教授。元小学校教諭・司書教諭。東京都公立小学校及び東京学芸大学附属小金井小学校、附属世田谷小学校で28年間、教育活動や授業実践に取り組む。その間、生活科や総合的な学習の時間を中心に指導法やカリキュラム、評価方法の工夫・改善を図り、「子供とともにつくる授業」の創造に励む。また、司書教諭の経験を生かし、「絵本を活用した授業づくり」にも取り組んできた。

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