【お笑い初任者研修 #16】コントで学ぶ学級経営「席替え」(動画あり)
現役教員同士のお笑い芸人コンビ・オシエルズのコントと、みんなの先輩・公立小学校教諭の佐々木陽子先生の解説で、新人教師がついやってしまいがちな現場のNG事例について楽しく学べる「お笑い初任者研修」の時間です! 公的な研修ではなかなか教わらないような、痒いところに手が届く、超実践的な内容でお届けしていきます。
今回は、席替えの実施についての基本的な(でもとても大事な)ルールを学んでいきましょう。子供たちを喜ばせようと、新人の野村先生は張り切っていますが……!
目次
子供たちが喜ぶ席替え♪
…でもなんか最近うわの空!?
新人 フンフフン♪(鼻歌まじりに自席で作業中)
先輩 (職員室に帰ってきて)お疲れさまでーす。
新人 お疲れさまでーす。
先輩 今、授業終わりました。
新人 (作業の手を止めずに)はーい。
先輩 ハァ…(首や肩をほぐしてリラックス)
……なに? 紙吹雪作ってるの?
新人 いや、来週席替えするんですけど、その「くじ」を作ろうと思って!
先輩 あれ、野村先生のクラス、今週席替えしたばっかりじゃん。
……まさかとは思うけど、
新人 はい。その方が子供たちも喜ぶと思って♪
先輩 いくらなんでも席替えしすぎじゃない!?
新人 いや、本当は1時間に1回やりたいんですよー。
先輩 合コンかよ! 1時間に1回の席替えって!!
新人 それを言うなら「街コン」です。
先輩 どっちだっていいわ!
そんなコロコロ席替えしてたら子供たちが落ち着かなくなっちゃうよ!
新人 たしかに。最近、子供たちがうわの空っていうか、なんかソワソワしてるんですよね。
先輩 そりゃそうだよ! 急激な環境の変化になじめない子だっているんだからさぁ。
新人 たしかに。でも、だったら、どれくらいの頻度でやればいいんですか?
先輩 まぁ、クラスの実態にもよるけど、早くて1か月に1回のペースがいいんじゃない?
だって、席替えして新しく友達と隣同士になって、1週間で仲良くなるって難しいでしょ?
新人 たしかに。
先輩 あとはね、「クラスの日直が一周したら」とか。「この行事が終わったら」とか。そういう切り替えのタイミングで席替えしたらいいんじゃない?
新人 わかりました! それでやってみようと思います。
……じゃ、この紙、いらなくなっちゃいましたね。
先輩 いやいや、次の席替えまでとっておけばいいじゃない?
新人 いやぁ〜、とっておくの大変じゃないですか〜。
…あ、そうだ! コレ使って職員室の席替えします!?
先輩 するかよ!
佐々木先生のコメント
いや〜、みなさん、いかがでしたか?
そうそう、職員室も席替えをやってみたいです(笑)!
クラスの席替えは、矢島先生が言うように、先生の気分でコロコロ変えてしまうと子供たちが落ち着かなくなります。
身体的配慮や人間関係、また学習の習熟度などに合わせて、担任の方で操作していくことが学級経営上とても大切になってきます。
席替えをすることで、子供たちが楽しく安心して過ごせるように心がけましょう!
それでは、また…じゃあね〜♪
佐々木陽子
小学校教諭。著書に『クラスがまとまる!小学1年生学級づくりのコツ』(ナツメ社)、『子どもの心をガッチリつかむ!とっておきの教室トーク&学級経営ネタ60』(明治図書出版)ほか。一児の母。
オシエルズ
2013年3月結成。現役教員の矢島ノブ雄(写真左)と野村真之介(写真右)によるお笑いコンビ。お笑いライブのネタやMCの出演だけでなく、企業や子どもを対象にしたワークショップ・講演・研修などを行っている。2014年11月、矢島が代表となり「FUNBEST」を設立。矢島は一般社団法人 日本即興コメディ協会 代表理事。YouTube「オシエルズチャンネル」では、漫才・コントの他、笑いのテクニックやコミュニケーションスキルについての解説動画などを発信している。