雨の日の安全指導のポイント
梅雨の時季になると、傘をさして登下校をしたり、湿気で床が滑りやすかったりと、身の回りに注意すべき点が増えてきます。雨の季節も安全に過ごせるよう、楽しみながらもしっかりした指導をしていきたいですね。
執筆/神奈川県公立小学校教諭・阿部美弥
目次
登下校時の指導
傘をさしての登下校
傘をさすと、視界が狭まります。周りをよく見て登下校するように指導をしましょう。また、傘が人に当たらないよう、前後の人との距離をとることは、コロナ禍の感染予防対策にとっても必要なことです。
昇降口・傘立て
雨の日の昇降口は混雑が予想されます。密を避けるために昇降口に教師が立って誘導したり、場合によっては一時的に雨の避けられる場所などに整列してから校内に入ったりする工夫も必要になります。傘のしまい方も指導しましょう。
雨の日の休み時間の過ごし方
雨の日は外で遊ぶことができず、ストレスが溜まりがちです。そんなときこそ、子供たちと雨ならではの楽しく過ごす工夫をしてみましょう。
クラスの係活動を生かす
みんなが教室にいるので、係活動を進めるよい機会になります。
係ごとに話合いをしたり、また、ミニじゃんけん大会やミニクイズ大会をみんなで行ったりするのも、おススメです。
雨の日に遊ぶ内容をみんなで出し合う
事前に、雨の日はどんな楽しい遊びができるかを子供たちと話し合い、アイデアを画用紙に書いて掲示。自分で選べるようにします。
雨の日にできる教室遊びの例
- お絵かき
- ぬり絵
- 折り紙
- 読書
- 手作りすごろく
- なぞなぞ
- 共用トランプ
- 共用百人一首 など
※コロナ対策のため、共用物の取り扱いは学校でのルールを確認しましょう。
五・六年生の委員会の取組に参加する方法も考えられます。
委員会活動の取組に参加する雨の日の活動例
運営委員「雨の日をハッピーに過ごそう」
運営委員が事前に全校にアンケートを取り、雨の日の休み時間に体を動かせる遊びを体育館で行う。三・四年生は下級生に呼びかけて参加する。
図書委員「本読み聞かせ会」
図書委員が読み聞かせしてほしい本について全校でアンケートを取り、雨の日に順番に読み聞かせをする。密を避けるためテレビ放送もよい。三・四年生も参加すると読書の幅を広げることにつながる。
放送・運動委員「雨の日テレビ体操」
運動委員が考えた体操を事前に録画しておき、放送委員の協力で休み時間に流す。三・四年生は学級で呼びかけ合って教室で体を動かす。
集会委員「クラスで遊ぼう」
集会委員が各教室を回って、室内でできるミニレクを教え、各学級でやってみる。
イラスト/山本郁子
『教育技術 小三小四』2021年6/7月号より