【相談募集中】異動希望が通りません
いろいろな学年の担任として経験を積みたいと考えているのに、希望を出しても一向に通らないことに困っている教員5年目の先生から、「みん教相談室」に相談が届きました。ここでは、教育アドバイザー 多賀一郎 先生からの回答をお届けします。
目次
Q.低学年だけでなくいろいろな学年を経験したいのに、希望が通りません
教員5年目です。低学年を5年連続で持っており、次の異動先での人事が心配です。ちなみに、22111という状況です。自分の希望を出しても通らず、いろいろな学年を経験したいと考えているので、異動も視野に入れています。(ナマケモノ先生・20代女性)
A.希望がかなわなくても、悲観することは何もありません
僕の知り合いで、全国的にも有名な先生が、
「来年度、教師20年で初めて一年生の担任です」
と、うれしそうに伝えてくれました。ずっと希望を出していたのにかなわなかったのだそうです。
担任の希望は、多くの先生方が思い通りにならないとおっしゃいます。自分の思いと学校の事情などがうまくかみ合うことは、まれなのです。
若いうちにいろいろな学年を経験したいというのは、真っ当な考えです。若いうちの方が失敗も多いけれど、得ることも多いものですから。
しかし、希望がかなわなくても、悲観することは何もありません。
低学年ばかり担任しているのならば、低学年のスペシャリストを目指してがんばるのも、ありでしょう。
教育には無駄はありません。低学年の子どもたちとの時間も、何度も同じことを繰り返すように見えて、決して同じではありません。そこで新しく学んだことで、あなた自身のレベルアップに必ずつながるでしょう。
次年度、どんな学年になっても、そこで子どもたちと一緒にがんばることが、教師としての先の道を広げることにつながると思います。
みん教相談室では、現場をよく知る教育技術協力者の先生や、各部門の専門家の方が、教育現場で日々奮闘する相談者様のお悩みに答えてくれています。ぜひ、お気軽にご相談ください。