ワクワクしながら取り組める!学級目標の工夫

学級目標は、一年間みんなでめざすクラスのめあてです。年度はじめに「どんなクラスにしたいか」「どんな自分たちになりたいか」を話し合うことで、一年間みんなで一つの目標に向かってクラスをよりよくしていくことをめざすことができる集団に育てたいですね。

執筆/神奈川県公立小学校教諭・阿部美弥

学級目標をつくろう〜経験を生かして、自分たちだけのめあてをつくる~

これまでの経験を生かした学級目標づくりのステップ

①自分たちのよさや課題を見付けるための準備期間(出会い〜4月上旬頃)

クラス編成をしたばかりの子供たちは、新しい友達や担任の先生に慣れることで最初は精一杯だと思います。教師は日々の生活の中で、このクラスの集団としてのよさや、もっと成長してほしいところを見付け、子供たちに投げかけていきます。

例えば、「みんなで誘い合って遊べていて、仲よしでいいね」「何をする時間か、切り替えができるといいね」と、子供たちが集団としての自分たちのよさや課題に自然と気付くことができるような声かけを意図的にしていくとよいでしょう。

自分たちで切り替えができるようになってほしいな。

新学期が始まり、しばらくすると、「去年の学級目標は○○○○だったよ。今年も目標をつくろうよ」と前年度の経験を基に話してくれる子供も出てきます。そのような時期を見て、「どんなクラスにしたいか、話し合おうか」と投げかけてみましょう。

みんなのよいところは?もっとよくしたいところは?

②どんな自分たちになりたいかを話し合い、具体的な言葉で表す(4月上旬〜4月中旬頃)

自分たちのよさや課題を出し合った後に、「今年は○年○組として、どんなクラスをめざしたいか」「3月までに、どんな自分たちになりたいか」を考えます。「協力」などの抽象的な言葉は、「協力って、どんな姿かな」と問い返し、「困っていることを聞いて友達を助けること」など、具体的な姿を表す言葉にするとよいでしょう。

どんな3年1組になりたい?

③出し合った姿を子供たちの言葉でまとめていく(4月中旬〜4月下旬頃)

めざしたい姿がたくさん出てきたら、これを一つの言葉にまとめます。合言葉やキャッチフレーズのようなものです。自分たちのめあてをみんなで話し合って決めたという最初の経験は、新しいクラス集団を自分たちでつくるという意識につながります。

一つの言葉にまとめられるかな?

学級目標のアイデアいろいろ

学級目標に向かって子供たちがワクワクしながら取り組むことができるように、掲示の仕方を工夫してみましょう。子供たちが、自分のがんばりや成長を実感したときに、学級目標に近付いていく様子が視覚的に見えるようにします。

がんばりや成長のふり返りは、学校行事だけでなく、帰りの会や授業中、集会活動など日常的に行うことができます。

また、子供たちが楽しめるように、ストーリー性をもたせるのもよいでしょう。子供たちと一緒に楽しみながら取り組んでいけるとよいですね。

例えば、次のような方法があります。

①進んでいく

ロケットや船、バスなど、自分たちの象徴となるものが、めざす方向へ進んでいく掲示物です。

例「三の一電車」

「三の一電車」
みんなを乗せた電車が進んでいく。学級目標に近付くごとに駅ができ、次に進むことができる。

②増えていく

お花や星、木の実など、学級目標に関連するものが増えていく仕組みです。

例「宝石を集めよう」

今日の集会では、係で準備をずっとがんばってできました。

新しい係で仲よく役割を決められました。
矢印
すごい。がんばりの力が付いたね。がんばり玉を増やそうね。

新しい係で仲よく役割を決められましたね。
矢印
やったあ!ビー玉が増えた。
「がんばり玉」「なかよし玉」など、ビー玉に名前を付けてためる。ふり返りをするごとにビー玉が増えていく。

③成長する

「卵→鳥」「子犬→犬」など、みんなで決めたもの(例えばキャラクター)が、一段階ずつ成長していく仕組みです。子供たちと成長のルールを決めて取り組みます。

例「さんさんフラワーを咲かせよう」

「さんさんフラワーを咲かせよう」
活動のふり返りで、めあてができたときに、種から一つずつ進化し、めざす学級目標の姿(フラワー)に近付いていきます。

④完成する

クラスのめざす姿に向かって、「〇〇のまち」「宇宙」などのテーマの完成をめざします。活動の際「めあてが達成できたら○○が一つ登場する」というようにルールを決め、取り組みます。

例「三の一レインボー」

「三の一レインボー」
色ごとに決めた内容(やさしさ・がんばり・協力など)ができたときにお花を貼り、虹を完成させていきます。

イラスト/山本郁子

『教育技術 小三小四』2021年4/5月号より

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