にっこり&元気いっぱいになれる 低学年の朝の会・帰りの会

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子供たちが前向きな気持ちになれるような朝の会と帰りの会にするポイントを紹介します。

執筆/東京都県公立小学校主任教諭・栁生実華

みんなにっこり朝の会&元気いっぱい帰りの会

みんなにっこり朝の会

朝の会では、子供たちが「今日も楽しい一日になりそうだ!」と、前向きな気持ちになることが大切です。一年生のはじめのうちは、教師が司会を務めてもいいですが、慣れてきたら教師と子供が一緒に行い、最終的には子供たち自身で進行できるようにしましょう。

朝の会のプログラム(例)

朝の会のプログラム(例)
朝の会をはじめます!

楽しくなるちょこっとアイディア

面白健康観察

毎日お題(好きなラーメンの味など)を決めておき、一人ひとり呼名したときに、「はい、塩ラーメンです」などと言わせるようにします。少し体調が悪い場合には「はい、みそラーメンです。頭が少し痛いです」などと言わせると、楽しく、学級全員で健康状態が把握できます。

今日の1曲

今月の詩や、司会の子供が選んだ曲などをみんなで歌います。朝からみんなで歌うと、元気が出て、楽しい気持ちになれますよ。

私はだれでしょう?

あらかじめ、子供たちにアンケート(好きな色、好きな食べ物、好きな遊びなど……)をとっておきます。朝の会では、「ヒント1、好きな色は○○です。ヒント2、好きな食べ物は○○です。ヒント3、好きな遊びは○○です。さて、私はだれでしょう?」といったクイズにして出題します。お互いのことがよく分かって、盛り上がります。

私はだれでしょう?クイズの様子

今日のミッション

先生の一言では、今日の予定を伝えるとともに、「今日は、授業で3回は手を挙げよう」「10人以上の人に元気な声で、あいさつしよう」など、帰りの会までに達成してほしいミッションを発表します。はじめは、教師が決めたミッションにし、慣れてきたら日直の子供が決めてもいいでしょう。

帰りの会で、「今日のミッションがクリアできた人?」と聞くと、みんなで達成する喜びを感じることができます。

元気いっぱい帰りの会

帰りの会では、子供たちが「今日も一日楽しかったな」「また明日も学校に来るのが楽しみだな」という気持ちをもって、下校できるようにしましょう。

帰りの会のプログラム(例)

帰りの会のプログラム(例)

楽しくなるちょこっとアイディア

今日のきらきらさん

「今日のきらきらさんは、〇〇さんです。どうしてかというと、給食当番のときに、すぐに準備して、牛乳を配っていたからです」などと、一日のなかでがんばっていた人を発表し合い、みんなで認め合えるようにします。

発表後に、みんなで拍手をすると、「もっとがんばろう」という意欲を高めることができます。

今日のきらきらさん

さよならじゃんけん 

「さようなら」のあいさつの後に、「さよならじゃんけん、じゃんけんポン」のかけ声で、教師と全員でじゃんけんをします。

時間があるときには、「勝った人から帰りましょう」「あいこだった人から帰りましょう」「負けた人から帰りましょう」などと言うと、盛り上がります。

さよならじゃんけん 

さよならコール

クラスで簡単なコールを決めておき、みんなで声を出してから帰ります。

(例)
「さよならコール」(日直)
「オ━!」(全員)
「さよなら○組」(日直)
「また明日!」(全員)

学級のみんなとの一体感を感じることができます。

さよならコール

テレパシーでさようなら

「テ・テ・テレパシー!」の合図で、日直さんとみんなが同時に指でグーかチョキかパーを出します。日直さんと同じポーズだったら、「テレパシーが通じ合ったということだよ!」と呼びかけると盛り上がります。

自主的にどんどん進めるための工夫

司会を務める子供たちの意欲を高めるために、ワッペンやペンダントを用意するとよいでしょう。このページの一番下にある「日直のアイデア」を拡大コピーし、ラミネートしたら、後ろに安全ピンを取り付けたり、リボンを付けたりして作成できます。

では、帰りの会を始めます

また、司会の手順が分かるように、プログラムをホワイトボードに書いておいたり、ラミネートした司会台本を作ったりしておくと、スムーズに進行できます。手順を一つずつ細長い紙に書いておき、進行したら、ひっくり返していくとイラストやメッセージが出てくるといった工夫もできます。

 朝の会の司会の手順
朝の会の司会の手順
紙をひっくり返すとイラストに
紙をひっくり返すとイラストに
日直のアイディア
日直のアイデア

朝の会も帰りの会も、毎日積み重ねることで、学級経営における大切な時間となります。

低学年では、みんなの前に出て朝の会や帰りの会の司会を務めるというのは、とても難しいことです。うまくできていないからといってすぐに注意したり、責めたりするのではなく、「今日は大きな声で言えていたね」「姿勢がとてもよかったよ」などと、ほめながら、子供が自信をもって会を進行できることをめざしていくようにしましょう。

イラスト/佐藤雅枝

『教育技術 小一小二』2021年4/5月号より

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