みんなで楽しく一年を締める!思い出づくりの「学年末レク」

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とっておきのアイデアいっぱい!小学校のゲーム・レク・アイスブレイク記事まとめ

いよいよ学年末、クラス全員で体を動かし、みんなで楽しくコミュニケーションを図りましょう。今年度の思い出にもなって休み時間に簡単にできる、おもしろ「レク」のバリエーションをお届けします。

監修 東京都墨田区立業平小学校指導教諭・岩田純一(THE体育代表)
協力 東京都墨田区立業平小学校

学年末レクトビラ写真

レク1 筋肉ジャンケン

レク1筋肉ジャンケン子供写真

【ねらい】アイスブレイク的なレク。学級の雰囲気を明るくして、楽しいレクを始められるようにする。

〈用意するもの〉なし

進め方

  1. 筋肉じゃんけんのポーズを三つ紹介します。
  2. 教師対子供たちで対戦します。
  3. 同じポーズだと「ナイス、マッチョ!」と言って、喜びます。
  4. 子供たち同士、ペアで行います。

アイスブレイクにぴったりのレク。勝ち負けがないじゃんけんで、同じポーズをすると同調感が出て、盛り上がります。最初は教師対子供から始め、慣れてきたところで、子供たち同士の対戦をします。できるだけ多くの子供同士が関わることを心がけます。

レク2 セブンイレブンじゃんけん

レク2セブンイレブンじゃんけん子供写真

【ねらい】アイスブレイク的なレク。算数の学習にもなるじゃんけんで、頭を回転させながら友達と交流する。

〈用意するもの〉なし

進め方

  1. 通常のじゃんけんとは違い、両手を使うじゃんけん。指で1から10までのどれかの数字を出して、相手が出した指の本数との合計が「7」か「11 」になったら、「いらっしゃいませ」と先に言ったほうが勝ち。子供たちにこのルール説明を行います。
  2. 最初は教師対子供たちで対戦します。
  3. 慣れてきたら、子供たち同士で対戦します。

算数の計算をして頭を使うので、中学年の成長段階によくはまるレクです。ルールが子供たちによく分かるように、最初は教師対子供たちで対戦することをおすすめします。子供たちが、できるだけ多くの相手と対戦できるようにするとよいでしょう。3人、4人で対戦すると難易度が上がります。

レク3 消しピン

レク3消しピン子供写真

【ねらい】みんなが持っているマイ消しゴムを使って行う。どうやって攻めるかを考えながら遊ぶことで思考力も育つ。

〈用意するもの〉消しゴム

進め方

  1. グループになって、机(同じ高さ)を合わせます。
  2. 自分の消しゴムを机の上に置きます。
  3. じゃんけんをして、勝った人から、自分の消しゴムを指ではじき、相手の消しゴムを机から落とします。消しゴムをはじいたときに、自分の消しゴムが落ちたらそれで終わり。
  4. 最後に消しゴムが残った人が勝ち。

最初に、勉強で使う道具なので大事に使うこと、1個だけを使うこと、改造してはダメなことを指導しておきます。消しゴムの置き方、はじき方は自由にします。何か問題が起こったら、自分たちのグループで解決するように伝えます。力があっても勝つとは限らないので、みんなが楽しめるレクです。

レク4 NGワードゲーム

レク4NGワードゲーム先生と子供写真

【ねらい】友達と会話しながら、お題に当てはまる言葉をたくさん書き出していくことで、つながりが深まる。

〈用意するもの〉用紙(A3判程度)グループに1枚、えんぴつ、赤えんぴつ

進め方

  1. グループになります。各グループに用紙を配付。
  2. このクラスでの出来事、教室内にあるものなどのお題に従って、時間内(1〜2分間程度)にできるだけ多く書きます。
  3. この間に、担任は同じ要領でNGワード(3〜5個程度)を用紙に書いておきます。
  4. 何個書けたか、子供たちはそれぞれ赤えんぴつで集計し、黒板に書きます。ただし、担任が書いたNGワードを書いたときには1個につき3点引きます。
  5. 点数が多いグループが勝ち。

クラスで共有した出来事や大事にしているものなどが出てくれば、共通の思いに浸ることができます。思い出に残るような出来事を例題に出すことで、子供たちもそのような思考になるでしょう。優勝チーム決定後、みんなが書いた出来事を取り上げて、「そのようなことがあったね」とふり返ってもよいでしょう。

レク5 私は誰でしょう YES NOクイズ

レク5私は誰でしょう YES NOクイズ子供写真

【ねらい】友達と会話することでゲームが進行するため、自然に多くの友達との交流を図ることができる。

〈用意するもの〉校帽(あるいは赤白帽)、サインペン、画用紙(はがき大程度)、ガムテープ

進め方

  1. 紙に書かれたお題を当てるゲーム。
  2. まずは担任が当てる人になって見本を見せます。担任に見えないように、担任の帽子にお題を書いた紙を貼ります。お題が何かを当てるために、子供たちにYES、NOで答えられる10個の質問をします。
  3. 子供たちはその質問に対し、YESかNOで正直に答えます。
  4. 担任がお題を言います。
  5. この後、子供たち同士グループで行います。

お題を相談したり質問のやり取りをしたりすることによって楽しい時間で盛り上がることができます。質問には正直に答えるように伝えます。質問の回数は学級の実態に応じて変えるとよいでしょう。グループを変えることによって違った相手との会話の機会が増えます。

レク6 インパルス

レク6インパルス子供の写真

【ねらい】グループで協力し合うことで友情を深めることができる。

〈用意するもの〉なし

進め方

  1. 8人程度で円をつくり、それぞれの手を軽くつなぎます。
  2. 全員が目をつぶってから、教師が各グループのリーダーとなる子の頭を触ります。
  3. 目を開け、スタートの合図で、頭を触られたリーダーは、右側の子の手をぎゅっと握ります。
  4. 握られた子は、同じようにして順次、右側の子の手をに握っていき、リーダーまで回ってきたら、リーダーが「キター」と言って、グループ全員が座ります。
  5. 早く座ったグループが勝ち。

みんなの気持ちがそろわないとうまくいかないので、学級が熟成した年度末にぴったりのレクです。手を握る代わりに、手をたたくという、接触しないバージョンもあります。逆回りや一度回ってから逆回りをすると難易度が上がります。

レク7 思い出バスケット

レク7思い出バスケット子供の写真

【ねらい】1年間の思い出をふり返りつつ、フルーツバスケットを楽しみながら学級の思い出を共有し合う。

〈用意するもの〉いす

進め方

  1. いすを人数より一つ減らし、円に並べます。
  2. フルーツバスケットの要領で、その学級の子供たちが分かる思い出をお題にします。
  3. 鬼になった人は、そのお題についてひと言しゃべります。

運動会や学級会活動など、楽しいお題にするようにします。最初は教師が鬼になり、学級だけが共有できる思い出やふり返りの内容にします。中学年ではわざと真ん中に残り、鬼になりたがる子がいるので「鬼になりたい子がいると思うけどそうするとゲームにならないので、全力で鬼にならないようにがんばるほうがよりおもしろいよね」など、最初に話しておくとよいでしょう。

取材・文・構成/浅原孝子 撮影/北村瑞斗

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