学級会ノートを活用して、 パワーアップ学級会!
みなさんは、「学級会ノート」を活用していますか?「学級会ノート」は、学級会に向けてクラス全員の共通理解を図ることができ、学級会が終わるごとに画用紙などに貼りためていくと、ふり返りにも役立ちます。学級会ノートを活用して、学級会をパワーアップさせましょう。
執筆/東京都公立小学校主任教諭・東奈奈子
目次
司会グループとの打ち合わせに活用できる
学級会ノートを基に、司会グループと次のことを決めます。
- 議題
- 提案者と提案理由(なぜ、この議題を話し合うのかはっきりさせる)
- 話合いのめあて
- 話し合う内容(柱)
- 役割分担(司会、副司会、黒板記録、ノート記録など
学級会ノートには今までの記録が残っているので、議題や提案理由などを考える手立てになります。
また、前回の課題も書かれていると、次の学級会にも生かされます。
学級会でみんなが発言できる
学級会ノートができあがったら、印刷し、学級会が行われる前にクラス全員に配付します。事前に議題や話し合う内容(柱)を確認することができるので、自分の考えをもちやすくなります。
さらに、自分の考えとその理由を書く時間を確保するとよいでしょう。考えが思い付かない子は、近くの友達と相談したり、教師が机間指導をしながら、早く書けた子の意見を読み上げたりすると、アイデアのヒントになります。
子供たちが書いた学級会ノートは回収し、教師が事前に目を通しておきます。書かれている内容によっては、学級会前に声をかける場合もあります。
学級会前に、全員がしっかり意見をもつことで、全員が自信をもって意見を言う手助けになります。
話合いの見通しが立ち、意欲もアップ!
司会グループも事前に学級会カードを確認します。黒板記録は、どんな意見が出ているのか、短冊に書いて学級会コーナーに掲示しておくと、クラス全員で意見を共有することができます。
また司会グループで、似た意見はまとめたり、グループ分けをしたりすることもできます。事前にどのような意見がどれくらい出ているかも確認しておくと、話合いの流れや時間配分を考えることができ、話合いの見通しをもつことができます。
学級会ノートの例
イラスト/山本郁子
『教育技術 小三小四』2021年2月号より