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間違いない、2年生一学期の通知表記入

2019/7/1

さぁ、学期末の通知表記入の時期です。日頃からの、子供一人ひとりを的確に見取った評価から、その子のすばらしい点を捉え、子供の励ましに繫がる所見を書きましょう。

通知表

通知表作成にあたって

通知表は学校での子供の生活や学習の状況を保護者に伝え、保護者と学校とが成果や課題を共有しながら、連携して子供のよりよい指導に生かすためのものです。また、子供自身にとっても、自己の成長を確認するとともに今後の課題を明確にし、向上意欲をもつことに役立ちます。そのような通知表にするには、記述内容が分かりやすく納得できるものになっていなければなりません。

通知表の良し悪しは、何よりも教師の評価する力にかかっています。的確に評価する力量を高めていくことが、通知表作成の前提として大切です。そのためには、教師としての情熱と愛情に裏打ちされた感度のよいアンテナが求められます。そして、伝えたいことを分かりやすく、温かな表現で文章化できる力が必要です。日常から様々な機会を通じて書くトレーニングをしたり、先輩の通知表の記述を参考にし、よいところを真似したりしながら、文章力の向上に努めましょう。

作成する前に押さえておくこと

2年生の発達特性を知っておこう

二年生の子供は、学校生活に慣れ、一年生の時期と比べ徐々に人間関係や視野が広がっていきます。知的な好奇心も高まっていき、様々なことを吸収する力が育っていきます。このような一般的な発達特性を踏まえた上で個々の学習や生活の状況把握に努め、的確な内容の所見を記述していく必要があります。

道徳科の評価について

学習状況(どのように学んでいるか)と、資質・能力の育成状況(どのように心が成長しているか)について、様々な評価手法を活用し、蓄積された事実を根拠に包括的に評価し記述していくことが大事です。ある一面だけを強調し過ぎたり、根拠が薄弱で恣意的な評価になったりしないように気を付ける必要があります。
また、道徳の評価は個人内評価であり、ある程度まとまった期間ごとに実施する必要があるため、各学期の通知表にどの程度記述するかは、学校の方針などを踏まえて決めましょう。

通知表作成のポイント

通知表はその学期を総括するものです。しかし、簡単にまとめるだけでなく、次への課題を明示し、示唆を与えることも大切です。そのためには、日常行っている指導の評価内容と、通知表の評価内容とが、つながっていなければなりません。また、学期を通した学習や生活の「事実」に基づくものでなければ、説得力はありませんから、日常の子供の見取りを十分に行い、記録しておくことが必要です。

通知表は教科別、観点別に評価し、それに所見を加えるという形が多いと思いますが、すべてについて述べることは不可能です。ですから、この学期で何が特筆すべきことだったのか、何が変容したのかを精選して記述しなければなりません。

撮影/大庭正美

必ず事前に「評価規準」の確認を

各学校で各教科等の観点別評価規準が定められていると思いますので、その規準に即して評価をしなければなりません。そのため、必ず事前に各観点の評価規準を確認しておきます。

特に複数の学級がある場合、学級間で大きな差異が生じないように、同学年の担任と十分話し合っておくことが大切です。自分の学級だけが甘い評価になっていたり、逆に厳しすぎる評価になっていたりしないか確認し合いましょう。所見についても、下書きの段階で管理職や学年主任などに目を通してもらい、指導や助言を受けておくとよいでしょう。

所見記入 6つの留意点

所見欄は限られたスペースですから、内容を厳選し表現を吟味して記述しなければなりません。そのため次の点に気を付けましょう。

①今学期、もっともよかった点を中心に書く
②事実やエピソードを示してほめる
③何ができたか、どのようにしたかといった行動の事実をもとに述べる
④残された課題を示し、夏休みや二学期にするべきことを助言する
⑤専門用語を避け、短く分かりやすく書く
⑥誤字脱字やパソコンでの変換ミスに注意する(手書きの場合は字をていねいに書く)

渡すときの配慮

通知表は基本的には保護者への連絡簿ですから、子供が理解しにくい内容も含まれています。 受け取った子供が通知表を大切に思えるようにするために、渡すときに次のような配慮があるとよいでしょう。

【子供と面接しながら渡す】

長い時間は取れませんが、一言コメントを直に伝えることで、文字だけでは伝わりにくい思いを伝えることができます。所見欄の内容をかみ砕いて話すだけでもよいでしょう。

【子供向けの手紙を添える】

一学期のよかった点を称賛するとともに、二学期への期待感なども含めたコメントを短い手紙にし、通知表に添えることも効果的でしょう。

通知表の見方を伝えよう

子供や保護者は、通知表を受け取ったときにどうしても「たいへんよい」や「がんばろう」などの項目の○の数だけに目が行きがちです。 通知表を渡す前には、家庭への手紙や学級通信などで通知表の見方を伝えておきましょう。


【保護者に向けた連絡文の例】

• 「よい」や「がんばろう」の数だけで評価しないようにしましょう。
• 努力したことやよくできたことをほめてあげてください。
• よくできた理由や上手くできなかった原因を子供と一緒に考えましょう。
• 夏休みに頑張ることを親子で話し合ってください。


通知表は子供を認め、励ますためのものです。保護者の理解と協力を得ながら、今後の成長のきっかけとなるような通知表を作成しましょう。

執筆/西南学院大学非常勤講師 大庭正美

『小二教育技術』2017年7/8月号より

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