小学一年「指導要録」記入文例(3)総合所見及び指導上参考となる諸事項欄記入文例
教員が児童に対して適切な指導を行うための基礎資料であるとともに、外部への証明となる公簿としても重要な役割をもつ「指導要録」。そのうち「総合所見及び指導上参考となる諸事項」欄ついての具体的な記入文例を紹介します。
目次
「総合所見及び指導上参考となる諸事項」欄記入文例
観点:明るく活発な子
- 休み時間には大勢の友達と声をかけ合って遊ぶ姿が見られ、誰とでも仲良く楽しそうに活動している。
- 明るい笑顔で授業に臨み、意欲的に発表したり、友達と進んで協力して活動したりする姿が見られた。
観点:学習意欲のある子
- 毎日、音読の練習を継続することができ、声の強弱、間の取り方などを考えながら、工夫して読む姿が見られた。
- どの教科に対しても学習意欲が旺盛で、分からないことがあると進んで質問をする習慣が身に付いている。
観点:進んで活動する子
- 運動会では、同じチームの仲間に優しく声をかけたり、大きな声で応援したりして、進んで活動した。
- 新聞係として、クラスの仲間にインタビューをしたり、情報を集めたりして、係の仲間と一緒にみんなが楽しめる新聞を作成した。
観点:ねばり強くがんばる子
- 授業では、難しい問題であっても、教師の助言や友達の意見を参考にしてねばり強く取り組むことができた。
- どの教科の学習も、丁寧な文字で書くとともに、図や絵を使ってねばり強く書き上げることができた。
観点:★落ち着きのない子
- ほかのことに関心が広がり、集中して話を聞くことが苦手なので、教師の話を焦点化するとともに、ほめながら個別指導をしてきた。
- 掃除の時間には、同じ活動を続けることが難しいので、活動を小分けにしたり、やるべきことを明確にしたりするなかで、少しずつ集中して取り組めるようになってきた。
観点:★乱暴な言動をする子
- 友達と上手にコミュニケーションが取れない場面が見られたので、集会活動等の際に、互いのよさを認め合う場面を多く取り入れて活躍できる場を設けた。
- 友達とトラブルがあったとき、落ち着くまでゆっくり待つよう話すことで、少しずつ冷静に自分の言動を振り返ることができるようになってきた。
観点:★その他配慮を要する子
- クラス全体に向けた指示だけでは作業に取りかかれないことがあったので、個別に具体的な指示を与え、できたら認め、励ますようにしてきた。
- ハンドサインやジェスチャーによるコミュニケーションが図れるよう、指示や発問の仕方を工夫することで、不安を軽減できるよう努めてきた。
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構成/浅原孝子 イラスト/terumi
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