思考ツールを使って二学期のふり返りをしよう
二学期は三学期間の中で最も長く、一学期や三学期と比べて行事なども多いことでしょう。その分、子供の成果も目に見えて表れやすくなります。ここでは、思考ツールを使ったふり返りについて紹介します。
執筆/東京都公立小学校教諭・谷平真佑子
目次
学期にあったことを整理~マインドマップ・太陽チャートの活用~
ふり返りをするときには、具体的にどんなことがあったかを思い出させるところから入ります。
二学期にあったことを、学習面と生活面に分けてみんなに挙げてもらい、板書していきます。
このとき、みんなの印象に残りやすい各行事などももちろん挙げてもらってかまいません。どっちに入るかなと子供が迷っていた場合には、教師が導きましょう。「その他」に入るものもあるかもしれません。
みんなで共有しながらふり返りをすることで、自分一人では具体的に思い出せない人も「このとき自分はこうだったな」といったことをふり返ることができます。
また、共有した後には、自分の中で特に印象的だったことやがんばったこと、課題などをマインドマップや太陽チャートのようにメモをするのもよいでしょう。自分でメモをしていくことで、内容がより具体的になります。
メモの例
ワークシートの活用
そして、最後に文章でまとめます。ふり返りは、ワークシートを用いて実際に書かせるようにしましょう。自分がどんなことをふり返ったのか視覚的に分かることが大切です。
ワークシート自体は、文章を書かせるようなプリントを用意したり、学期のはじめに書いためあてカードがあれば、それと対応するように書かせたりするものを用意するとよいでしょう。
ふり返りカード例
イラスト/山本郁子
『教育技術 小三小四』2020年12月号より