二学期におすすめ!係活動・当番活動をレベルアップさせる方法とアイデア

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学期が変わるときこそチャンス! 係・当番活動をレベルアップしましょう。

執筆/東京都公立小学校主任教諭・佐藤あすか

二学期は係・当番活動をレベルアップしよう

「一学期うまくいかなかった…」そんな人こそ二学期がチャンス

二学期が始まります。学期が変わるときは、もう一度係や当番のルールを見直したり、これまでのやり方をガラリと変えたりするチャンスです。

いざ二学期が始まったとき、子供たちには「新しい学期が始まったので、ここで係活動や当番活動もレベルアップしていこう!」と一言伝えてあげれば、子供たちのやる気もアップします。

さあ、二学期の係を決めよう!

①二学期の係を決める際、あらためて「係活動とは?」を子供たちに伝える。

係活動は、

  • あればクラスがもっと明るく楽しくなるもの
  • クラスのみんなも自分も楽しめるもの
  • 自分たちで工夫して活動できるもの

②これらを伝えたうえで、みんなから「クラスにどんな係をつくりたい?」と聞き、「こんなことができる係」などと、意見をどんどん出させる。

どんな係がいいか発表する子

③出された意見の中から、自分たちでできそうなものがどうかを考える(簡単に話し合う)。

④残った係の中から、「自分がやってみたい係」を、一人一つ選ぶ。

「自分がやってみたい係」を、一人一つ選ぶ。

⑤全員の係が決まったら、係ごとに分かれて係ポスターを書く。

係ポスター

これで係のスタートが切れました。

今後は教室のどこかに「係コーナー」をつくってあげ、子供たちが作った新聞やマンガを掲示できるようにしたり、お笑い係などの発表時間を設けてあげたりすると、係活動が少しずつ活発になっていきますよ。

こんな係もおもしろい!

「マンガ・イラスト」係
オリジナルまんがやイラストを紙に描いて、壁に掲示していく。

「今日は何の日?」係
「えんぴつの日」「キウイの日」など、由来と共に朝の会で紹介する。

「生き物大好き」係
いろいろな生き物のことを紹介したり、生き物クイズをしたりする。

「ダンス」係
みんなで一緒に踊れるような簡単なダンスをし、みんなで体を動かして楽しむ。

当番活動は「一人一役」で

中学年では係活動とは必ず分けて考えます。

当番活動は、

  • クラスに必ずないと困るもの
  • だからこそ全員で分担して行うもの

当番活動の主なものは「日直」「給食」「掃除」の三つですが、教室内にたくさんあるその他の仕事を、「一人一役」という形で行うのもおすすめです。

マグネットを使用

下の例のように全員の「一人一役」が決まったら、一人ひとりの役割が分かるような教室掲示をします。

26人学級の場合の「一人一役」例

「自分の仕事をしっかりできた!」「自分もクラスのために役に立っている」と、子供の自信が高まっていくことにつながっていきますよ。

クラスの人数によって、仕事内容を増やしたり、それぞれの仕事の人数を増やしたりして調整します。

「配り当番」は、「配付物配る前・配った後に手をアルコール消毒する」などの配慮をすると、今の時期はより安心です。

イラスト/山本郁子

『教育技術 小三小四』2020年9月号より

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