小6夏休みの体験発表会

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小学校生活最後の夏休みの「体験発表会」、やってみませんか?

執筆/福岡県公立小学校教諭・吉田卓

小6夏休みの体験発表会

夏休みマイプランを計画する

小学校生活最後の夏休みに、お互いの努力や成長を認め合ったり、貴重な体験を共有したりすることで、これからの自分を見つめ、さらなる成長をめざすきっかけとなるようにしましょう。

学級活動(3)「夏休みの計画を立てよう」を活用し、夏休みの体験活動を経て成長する自分の姿を意識した計画を立てます。

1 夏休みでめざす姿を決める(つかむ・さぐる)

①これまでの夏休みを振り返り、課題を把握する

「一応、目標は立てていたけれど…」

事前のアンケート

  1. これまでの夏休みの過ごし方に満足していますか。
  2. 夏の課題に主体的に取り組めましたか。
  3. 目標を決めて夏の課題に臨みましたか。
  4. 夏休みの間にどんな力がついたと思いますか。

②自分のよさや可能性を探りながら、「なりたい自分」について自分の願いを持つ

何にでも興味を持って「深く探りたい」と思う自分のよさを生かして、難しい課題に粘り強くチャレンジしてみようかな。

2 夏休みを過ごす計画を立てる(見つける)

  • なりたい自分の姿を意識しながら、夏に取り組むことを具体的に考える。
話し合う子たち

3 夏休み体験発表会へ向けた取組(決める)

  • ワークショップやワールドカフェ形式による発表会にすることで、主体的・対話的な学びを期待できます。
夏休み体験発表会へ向けた取組
板書

夏休み体験発表会を開く

分野ごとに作品を展示するなど、場の工夫をして全員が必ず発表するようにします。また、評価やよさを振り返る機会の設定も行いましょう。

作品例

興味・関心 防災、環境、法教育等
・職業体験(キャリア教育)
・ロボット製作(プログラミング教育)

学習の発展 図画工作科、外国語等
・歴史人物図鑑(社会科)
・ことわざ全集(国語科)

研究発表・ワークショップコーナー

研究発表・ワークショップコーナー

「感想カード」等を用いて、お互いのよさを評価したり認め合ったりすることができるようにします。

話し手と聞き手を前半後半で入れ替える「ポスターセッション」で行ったり、クイズ形式で発表したりして、交流が広がり深まるような工夫をしましょう。

実演コーナー

実演コーナー

聞き手にも体験してもらう機会を設けると、交流がより深まります。

立体作品コーナー

立体作品コーナー
  • 研究レポートや写真集などは、手に取って見られるようにします。
  • 触れてもよい作品と触らずに見るだけの作品は区別して展示します。

絵画コーナー

ギャラリートーク
①2分間だまって作品を見ましょう。
 ・いろんな角度から見てみよう
②感じたことを自由に話しましょう。
 ・好きなところ
 ・何が見える?
 ・どんな感じがする?
 ・もし、ここがこうだったら?
 ・作者は何を伝えたいのかな?
③3つの作品を鑑賞して時間があまったら、他の作品も見ましょう。

絵画コーナー

小グループで作品を鑑賞する「ギャラリートーク」を用いると、それぞれの見方や感じ方を交流できます。

こんな工夫もできます!

各教科の時間を使って

時間の確保が難しい場合には、関連した教科の授業の中で、スケジュールを組んで少しずつ発表会を行うことも考えられます。

学年や学校全体に向けて発表する

各学級から代表者を選び、学年で体験発表会を行ったり、発表会の様子を画像や映像を用いて校内放送で全校に発信したりすることもできます。

地域で作品展を開く

公民館等に作品を展示し、広く地域の方に作品を見てもらいます。作品を見た地域の方の感想を集めておくと、振り返りに活用できます。

地域で作品展を開く

イラスト/菅原清貴

『教育技術 小五小六』2020年7/8月号より

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