夏休み前の計画が大事!荷物・作品の持ち帰らせ方
計画的に安全に、荷物や作品を持ち帰るようにするためのポイントを紹介します。
執筆/神奈川県公立小学校教諭・源 憲一
目次
計画的に、安全に
夏休み前に、学習の成果物や作品にコメントやサインを書き、評価したことが子供や保護者に分かるようにしましょう。
ワークシートやノートなどは、夏休み前に返却し、しっかりとふり返って今後に役立てるようにします。書写や図工の平面作品などは、年度末に1年間の作品をまとめるようにします。
立体作品は展示場所が少ないので早めに持ち帰るほうがよいでしょう。何を持ち帰り、何を学校に保管するのか、はっきりとさせましょう。
子供が持ち帰るものには、図工の立体作品や道具箱など、重いものや大きいものもあります。持ち帰るものが多くなり、下校時の安全が確保できなくなる状況は避けましょう。一学期最終日に大荷物で帰ることがないように、安全面に配慮し、計画的に持ち帰れるようにしましょう。
天気予報をよく見よう
天気予報をよく見て、持ち帰りの計画にも余裕をもっておきましょう。早め早めに持ち帰るようにしましょう。
「持ち帰り計画表」を掲示
子供も見通しをもつことができるように、計画表を掲示しましょう。帰りの会で「〇〇は持ちましたか」と確認すると、忘れることも減ります。
持ち帰ることが多い物
ワークシート類
単元ごとに表紙を作って、まとめるのもよいでしょう。
図工の立体作品
両手で持つような作品は、下校時の安全のため、天気のよい日や荷物の少ない日に持ち帰ることができるように、余裕をもって声をかけます。
一人ひとりの荷物
道具箱、防災グッズ(防災頭巾など)、探検バッグなど、一人ひとりが持っている学習用具は、大きさや手さげの容量を考えて、1日でまとめて持ち帰るのではなく、何日かに分けて持ち帰ることができるようにします。
学校保管することが多い物
学校で保管する物は、日焼けしたり破損したりしないようにしましょう。
絵画
秋以降の作品展への出品や、1年間の絵を作品集にすることも考えられます。年間を通してどのように返却するのか、見通しをもつようにします。
詩の視写作品
絵画と同様、年度末にまとめて返す場合もあります。計画的に返却するようにします。
野菜の観察カード(二年生)
夏休み中も野菜の観察カードを継続して書くことがあります。夏休み前までの観察カードはまとめて、学校に保管しておくとよいでしょう。
イラスト/佐藤雅枝
『教育技術 小一小二』2020年7/8月号より