計画委員会を編成し、学級会を効果的・効率的に進めよう!
『小学校学習指導要領解説 特別活動編』には、「話合い活動を効果的、効率的に進めていくために、児童が輪番制で行う計画委員会を組織し、準備や司会、記録等を担当するといった工夫が必要である」と明記されています。ここでは、計画委員会の組織や仕事の流れ、具体的な内容を示します。
執筆/福岡県公立小学校教諭・池上詠子
目次
計画委員会の編成
年度はじめにこのような輪番表を掲示しましょう。計画委員の仕事内容を例示すると、以下のようになります。
- 【司会】2名
- 【黒板記録】2名
- 【ノート記録】1名
- 【計時】1名
児童数が少ないときは、司会と黒板記録の4人の場合もあります。
計画委員会の仕事の流れ
学級会は1週間サイクルです。
*金曜日に学級会を実施する場合
■金曜日
(昼休み)①議題の選定
■月~火曜日
(昼休み)②計画の作成と諸準備
■水曜日
(朝の会)③学級会ノート配付
(帰りの会)学級会ノート回収
■木曜日
(昼休み)④意見の収集・分析
■金曜日
(中休み)⑤学級会の準備
(3時間目)学級会
*実践後の振り返り
1つの議題に対し、計画委員会の1つのグループが中心となり、事前の準備、学級会、決まった事の実践・振り返りまでの一連の活動を、責任を持って行います。
①議題の選定
議題ポストを開けて議題を選び、帰りの会で提案・承認をもらいます。
②計画の作成と諸準備
何のために(提案理由)、何について(柱)話し合うのかを、次のようなシートを使って明らかにしていきます。
③議案配付、説明会
議案をすべての児童に配付し説明して、柱に対する考えを書かせます。
教室に「学級会コーナー」を設けることで、全員に同じように周知することが可能になります。
④意見の収集、分析
議案を回収し、誰がどのような考えを持っているか把握します。
⑤学級会の準備
学級会本番
話合いの「進め方マニュアル」や、意見が出ないときなどにどうするかをまとめた「お助けカード」を準備することで、安心して話合いを進行することができます。
決まったことの実践
みんなで決めたことを、みんなで実践します。
振り返り
振り返りシート等を活用して、実践を振り返ります。
『教育技術 小五小六』2020年6月号より