保護者会、教師は堂々として好印象でいることが大切です
学年最初の保護者会は、第一印象が重要! 保護者に好印象を与え、良好な関係を築いていくためにやっておきたいことを紹介します。
執筆/東京都公立小学校教諭・ 谷平真佑子
目次
堂々とした態度で
学年最初の保護者会。担任紹介のときに子供が「次の先生はどんな先生だろう?」とドキドキワクワクするのと同様に、保護者にとっても新たな先生に対する興味は高いはずです。だからこそ第一印象が重要。第一印象がその人を見るうえで基盤となってしまうこともあります。
特に初任の先生にとっては、「保護者会」は、保護者を相手にすると同時に、人生経験を多く積んできた年上の人たちを相手にするということでもあり、非常に緊張することでしょう。
保護者に好印象を与え、良好な関係を築いていくためにやっておきたいことを紹介します。
ネガティブ発言NG! 明るい雰囲気で
初対面の多い保護者会。ハキハキとした口調で話しながらも、顔は強張りすぎないように笑顔で臨みます。はっきりとした物言いで「頼りがいがある」という印象を与えつつ笑顔でいることで、穏やかな雰囲気や親しみやすさを感じてもらいたいものです。
「算数は苦手で……」、「子供たちとすぐに仲よくなれるか不安ですが」などとマイナス表現を使うことはなるべく避けましょう。苦手なことは誰にでもありますが、最初に不安なことを述べてしまうと、保護者も少なからず不安をもってしまうからです。
教師自身が自信なさそうにしていると、保護者も余計な心配をしてしまいます。明るく自信をもって話をしましょう。
自分の思いを明確に!
初任でも十年目でもベテランでも、保護者にとっては同じ教師。「初めてなので」という言葉は通用しません。やはり見た目や雰囲気をどれだけ装っても、話に具体性が欠けていると教師としての質を問われます。話をするときには、具体性を意識していきたいところです。特に、クラスの子供たちに望むことや、自分の目標はできるだけ具体的に述べることが大切です。
例えば、「人の気持ちを考えて行動できるように」という話をするときには、「休み時間や授業内での友達との関わりの中で育む。喧嘩や言い合いが始まっても、それをチャンスと捉え、互いに話し合いながら解決できるようにする」などと、具体的な手立てまで話します。
思いや願いを明確にもちながら、具体的に伝えることで、保護者の信頼を得られるはずです。一年間のスタートとも言える大事な保護者会を乗り切るために、話すこと・伝えたいことをしっかり整理しておきましょう。
イラスト/山本郁子
『教育技術 小三小四』2020年4/5月号より