小6国語「防災ポスターを作ろう」指導アイデア

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教材名:「防災ポスターを作ろう」 東京書籍

指導事項:〔知識及び技能〕(2)イ 〔思考力、判断力、表現力等〕B(1)ア・エ
言語活動:ア

執筆/京都府公立小中学校教諭・高田裕宇
編集委員/前・文部科学省教科調査官・菊池英慈 前・京都府公立小学校校長・藤本鈴香

単元で付けたい資質・能力

①身に付けたい資質・能力

本単元では、読み手の興味を引くような表現の効果を考え、図表やグラフを用いるなど書き表し方を工夫する力の育成を目指します。示すべき事実が、図解したり、表やグラフ形式で示したりした方が分かりやすい場合に図表やグラフは有効な資料となります。

そして、自分の考えを整理したり深めたりすることにもつながります。図表やグラフなどの資料が果たす役割を捉え、表現の効果を確かめながら、自分の考えを報告することができるようにしていきます。

②言語活動とその特徴

本単元では、「資料を用いて防災を呼びかけるポスターを作る」という言語活動を位置付けます。ポスターとは、事象を説明したり、意見を述べたりするための図表やグラフ、文などを紙面に載せ、効果的に知らせる働きがあります。

ポスターを作ることで、自分の考えを伝えるために、どんな図表やグラフを用いることが効果的かを考える必要があります。また、ポスターの特徴として、割り付けの仕方、見出しやキャッチコピーなど、様々な書き表し方の工夫を考えることができます。

単元の展開(7時間扱い)

主な学習活動

第一次(1時)

①ポスター作りの経験を振り返ったり、モデルのポスターを読み比べたりして、「表現の効果を考え、書き表し方を工夫してグループで防災ポスターを作る」という学習課題を設定し、学習計画を立てる。
→アイデア1

【学習課題】
表現の効果を考え、書き表し方を工夫して、グループで防災ポスターを作ろう。

第二次(2~6時)

②調べるテーマと役割分担を決めて、情報を集める。

③集めた情報の中から必要なものを選び出し、整理する。
→アイデア2

④どのように情報を配置するか、割り付けを考える。

⑤割り付けをもとに、キャッチコピーや見出しを考えてポスターにまとめる。
→アイデア3

⑥完成したポスターを読み合い、工夫されたところや読み手に分かりやすいところを伝え合う。

第三次(7時)

⑦表現の効果を考えたポスター作りの学習を振り返り、今後の学習や生活に活かせることについてまとめる。

アイデア1 モデルのポスターを読み比べて、学習の見通しをもつ

子供たちはこれまでに、ポスターを作ったり、ポスターを使って報告したりする経験をしています。その経験を振り返りながら、できるようになったことや難しかったことを整理し、ポスターを作るために必要な学習を考えていくようにします。

このとき、図表やグラフを効果的に用いて書き表し方を工夫しているものと文章だけのものを比較することで「表現の効果を考えること」「書き表し方を工夫すること」をより意識できるようにしましょう。

▼モデルのポスター例(グラフなし)

モデルのポスター例(グラフなし)

▼モデルのポスター例(図表、グラフあり)

モデルのポスター例(図表、グラフあり)

▼板書例

板書例

グラフがないと、文字が詰まっていて、読むのが疲れるね。必要な情報を取り出すときも大変そう。

グラフがあると、どの項目が多いのか一目で分かるね。図表やグラフを効果的に使って、伝えたいことが明確になったポスターを作ろう。

アイデア2 書く目的や意図に応じて集めた情報を整理する

防災について呼びかけるポスターを作るために、集めた情報を内容ごとにまとめたり、それらを互いに結び付けて関係を明確にしたりします。このとき、使用する情報を四角で囲むなど、図示することによって情報を整理できるようにします。

▼集めた情報を整理したもの

集めた情報を整理したもの

書いたカードは、「伝えたいことに合った情報か」という視点で同じグループの友達と読み合いましょう。カードを並べて、グループの友達と割り付けを考えることもできます。

アイデア3 グループでキャッチコピーや見出しを考え、ポスターにまとめる

グループでキャッチコピーや見出しを考え、ポスターにまとめる

自分たちの考えが伝わるように、表現の効果を考え、書き表し方を工夫してキャッチコピーや見出し、本文を書いていきます。同じグループの友達と読み合って、分かりやすい文章になっているか、事実と感想や意見との関係を十分捉えて書けているかなどについて確かめましょう。

▼見出しやキャッチコピーのつけ方

■問いかける、呼びかける
「持ち出しぶくろ、持っていますか?」

■数値を入れて具体的にする
「地震の20%は日本で起こる」

■短く言い切る
「まずは机の下!」

■気持ちを入れる
「これで安心! 非常時の持ち出し品」

■言葉を楽しむ
「備えあればうれいなし」(ことわざを使う)
「ピンチこそ 持ち出しリスト 役に立つ」(七五調で)

同じ表現の繰り返しにならないように気を付けよう。

一文が長くなっているよ。二つの文に分けてみたらどうかな。

文末が同じになると読みにくいな。言い切った形を使ってみよう。

引用したグラフについての感想になっているかな。むだな言葉は省こう。

文末表現に気を付けて書こう
■事実を表すとき
・~が分かります。
・~しました。
・~がありました。

■感想、意見を表すとき
・~と考えます。
・~と思います。
・~といえます。
・~はずです。
・~ではないでしょうか。
・~しましょう。

イラスト/斉木のりこ、横井智美

『教育技術 小五小六』2020年6月号より

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