新しい評価の観点を踏まえた指導要録の書き方
「主体的に学習に取り組む態度」は、どのように評価すればいいの? 働き方改革に関連した変更点って何? 学習指導要領の内容を押さえ、低学年の学級担任が新しい評価の観点を踏まえた指導要録を作成するための要点を紹介します。
執筆/熊本県公立小学校校長・渕上圭一

目次
新しい指導要録の変更点は?
指導要録作成の時期がやってきました。新しい指導要録の様式は、
- 各教科等の評価の観点が三つに整理されていること。
- 外国語活動の欄が観点ごとではなくなっていること。
- 特別の教科道徳の欄が設けられていること。
- 各教科の欄に、高学年の外国語が加わるとともに、各教科の評定の欄が観点別の下にあること。
などが大きな変更点です。様式だけではなく、中身にも変更があります。その主なものを確認しておきたいと思います。
評価の観点が変わりました
これまでの評価は、「関心・意欲・態度」「思考・判断・表現」「知識・理解」などの四〜五つの観点で評価をしていました。今回の改善では、「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3観点に整理して示されています。
これは、新学習指導要領における各教科等の目標及び内容を「知識及び技能」「思考力、判断力、表現力等」「学びに向かう力、人間性等」の資質・能力の柱で再整理したことに伴う改善です。