小6社会「つながりの深い国々」指導アイデア
執筆/東京都公立小学校主任教諭・杉本季穂
編集委員/文部科学省教科調査官・小倉勝登、東京都公立小学校校長・杉渕尚
目次
目標
グローバル化する世界と日本の役割について、外国の人々の生活の様子などに着目して地図帳や地球儀、各種の資料で調べ、ノートやリーフレットなどにまとめます。また、国際交流の果たす役割を考え表現することを通して、我が国と経済や文化などの面でつながりが深い国々の人の生活は多様であること、スポーツや文化などを通して他国と交流し、異なる文化や習慣を尊重し合うことが大切であることを理解できるようにします。
学習の流れ(8時間扱い)
問題をつくる(1時間)
○ 東京オリンピック・パラリンピックの参加国から日本とのつながりを見いだす。
〈学習問題〉
日本とつながりの深い国の人々は、どのような生活をしているのだろう。
追究する(4時間)
○ ◇◇(国名など)の小学校の様子は、どのようになっているのかを調べる。
○ ◇◇(国名など)には、どのような年中行事やスポーツがあるのかを調べる。
○ ◇◇(国名など)の政治や産業は、どのようになっているのかを調べる。
まとめる(3時間)
○ 日本とつながりの深い国の人々は、どのような生活をしているのか、自分の調べたことを基にまとめる。
○ 世界の人々と共に生きるためには、どのようなことを大切にすればよいのかを考える。
導入の工夫
大会参加予定国・地域の情報を子供向けのインターネットコンテンツで確認しながら、多くの国と地域の選手が日本に来ることをつかみ、日本の生活・文化と比較しながら、つながりが深い国へ関心をもつことができるようにします。
選手は大会の約2週間を東京で過ごします。どの国のどんなことを知っていますか?
世界206か国もの国や地域から選手が来るんだね。
貿易や政治などで、日本と関わりのある国も参加するよ。
選手は2週間、どんな生活をするのかな。
オリンピックの開催に向けて交流が活発になり、日本を訪れる外国人も増えています。
身の回りには、外国の物がたくさん入ってきている。
外国のことをもっと知りたい!
日本はスポーツだけでなく、政治、経済、文化などでも外国とのつながりが深いことがわかります。日本とつながりの深い国に目を向けて、学習問題を考えましょう。
学習問題
日本とつながりの深い国の人々は、どのような生活をしているのだろう。
問題をつくる(1/8時間)
イラスト/横井智美、栗原清
『教育技術 小五小六』2020年2月号より