授業中「下ネタや汚い言葉を連呼する子」への対応法|沼田晶弘の「教えて、ぬまっち!」

子供の「自ら成長する力」を引き出すことに定評のある、沼田晶弘先生。 今回は、
「授業中に、汚い言葉や下ネタを言って騒ぐ子がいます。止めるよう注意するのですが、 周囲の子も盛り上がってしまうので、授業が進めづらいこともあります。 どのような対応をするとよいでしょうか」
という先生の質問に、アドバイスをいただきました。

目次
周囲が盛り上がるから、言いたくなる
授業中にわざと汚い言葉や下ネタを言って、周囲の気を引こうとする子はいるよね。
たとえ女子から白い目で見られても、男子は盛り上がってしまうこともあるから、授業が進めにくくなることもあるだろう。
では、なぜわざわざ授業中にそんな言葉を使うのか。
それは周囲が盛り上がってくれるからだ。
だから下ネタを言おうが、ウンチと叫ぼうが、周囲の子が盛り上がらなければ解決するはずだ。
誰も反応してくれなければ、そんな言葉を使っても意味がないことに子供も気が付くだろう。
実際、授業中にそんな言葉を使う子がいることに対し、嫌な思いをしていたり、冷ややかな気持ちになっている子のほうが多いはずだからね。
「『ウンチ』で喜ぶのは一年生まで!」と諭す
健康的な生活習慣について指導をしたり、保健体育の授業のときでも、特定の言葉に反応する子がいる。
例えば、「朝はちゃんと朝食を食べて、ウンチもしてくることが大事」と言うと、ウンチという言葉に大喜びしたり、大騒ぎしたりする子もいる。
中学年以降なら、「あのね、ウンチはみんなするんだよ。君はもう四年生だろう? ウンチという単語で喜ぶのは一年生までだからね」と諭すこともある。
また、あえてスルーすることで、盛り上がっているのは自分とあと数名だけで、他の子は呆れているし、実はすごく恥ずかしいことしているんだよ、ということに気付かせたりもする。